一条校だけが居場所か でも安易な風潮は困る

文科省は昨年12月25日、「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」に関するパブリックコメントの結果について発表した。多忙な教師が子どもと向きあう時間を確保するための定数改善や養護教諭の加配といった人的措置を望むもの、営利目的のフリースクール出現への懸念、オンライン学習の充実など、多様な角度からの声が寄せられた。

主な意見は次の通り。

■教師が多忙なのを考慮した人的措置について=▽不登校の発生防止、支援に向け、個々の子どもに向き合う時間の確保のため、教職員定数の改善や1学級あたりの子どもの数を少なくしてほしい▽養護教諭の複数配置を▽保護者との話し合いは夜間や休日になるが、振り替えの休みをとるのは困難。加配などの人的措置を▽スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど専門家の各学校への配置を。

■多様な学習機会について=▽夜間中学校を各都道府県に複数校設置すべき▽オンライン学習の充実を▽学校選択を全国規模でできるよう。

■フリースクールについて=▽緊急避難的措置としてのフォローは大切だが、学校に通わなくても義務教育を修了できる安易な風潮が生まれてはならない▽一条校だけが子どもの居場所ではない▽NPO法人や民間事業者、個人が運営するものなどさまざまあるが、営利目的のものが出現しかねない。国は実態把握や学習支援上の問題が生じた場合の対応、子どもの支援状況を客観的に測定するなど、支援内容の質を担保すべき。

■不登校児童生徒の家族について=▽保護者にもカウンセリングなどで精神的ケアを▽不登校の保護者同士のネットワークづくりを行政にバックアップしてほしい。

■検討会議の進め方=▽「一億総活躍」の「一億」には、現在不登校の児童生徒も含まれる。彼らが社会で共生していけるよう安易な排除や分離はせず、長い目で柔軟な対応を。

これらの意見は、昨年10月30日から11月30日までに郵送や電子メールなどで送られてきたもので、総数234件だった。

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