性的マイノリティー 理解促進で教師向け冊子

性的マイノリティーの子どもたちへの適切な対応をまとめた教師向け冊子「性はグラデーション~学校の安心・安全をどうつくる?どう守る?」を、大阪市の淀川・阿倍野・都島の3区が合同で作成し、今月中に3区内全公私立小・中・高校の全教員に配布する。

LGBTは、L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)の略。人口の5~7%ほどいるとされる。

冊子では「スカートを強制され地獄の日々だった」「いじめが日常的で安らげる場所が学校になかった」といったLGBTの卒業生の声を収載。小学生では自分が他者と違うと気付いても、学校では学ばないので自分が変なのだと悩んでいる場合がある。中学生になると制服が理由で不登校になったり、高校では自分の存在を恨んだり、困惑したりと、人に相談できない悩みを抱えている。

そこで、LGBTの正しい知識や用語解説などのほか、「そっち系」「ホモ・おかま・オネエ」といったやゆする言葉を使った経験はないかとの問いかけもある。その上で、教師に向けて、男女分けを見直す、日常生活で当たり前になっているかもしれない自分の言動を見直す、差別的な言葉を見聞きしたときの対処法を考えるといった教師が実践できる「ベスト10」が示されている。

淀川区役所市民協働課の白方昌秀さんは「以前、教職員向けのワークショップを行ったところ、基本的な理解がない人が多かった。小・中・高校でそれぞれ対応法は変わるし、個人によっても異なる。教師一人ひとりが、自分なりの対応法を考えてほしい。要望があれば、出前講座での研修も行っていく」と話している。

冊子は同課LGBT支援事業「レインボー、はじめました」のサイトからダウンロードできる。また同区では平成25年9月に「LGBT支援宣言」を出している。

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