英語で授業には自信ない 言語活動は不十分

ベネッセ教育総合研究所は「中高の英語指導に関する実態調査2015」を行った。その結果の中から、英語科教員の回答を公表。中高の英語の授業では、音声指導や文法指導などが多く、「話す」「書く」を含めた言語活動が十分に行われていないのが明らかになった。

調査期間は、平成27年8~9月。調査対象は、全国の中・高校長と英語科教員。中学校長717人、中学校英語科教員1801人、高校長435人、高校英語科教員2134人から有効回答を得た。

それによれば、「教えている生徒が大人になったとき、社会でどのくらい英語を使う必要があると思うか」との問いには、中高ともに9割が「必要」と答えた。ただ、「そのとき生徒自身はどのくらい英語を使っていると思うか」と問うと、中学校で25.4%、高校で37.3%が「使わない」と回答した。

英語を指導する際に重要だと認識しているにもかかわらず、あまり実行できていないのは、「生徒が自分の考えを英語で表現する機会をつくる」「4技能のバランスを考慮して指導する」など。その背景には、教員自身の英語力不足や、指導方法の悩みがあるのも分かった。「授業を英語で行うには自分の英語力に自信がない」と回答した教員は、中学校で57.5%、高校で53.5%。

校長への調査項目は、▽英語教育における他校との連携▽英語関連の行事▽校内研修▽英語教育改革についての意見――など。

教員への調査項目は、▽授業の内容▽英語使用割合▽授業における教員の英語使用場面▽宿題▽将来の英語の必要性と生徒の英語使用▽受けたい研修▽自己研さん▽生徒のつまずき▽悩み▽授業で大切にしていること――など。

文科省は「使える英語」を目指しており、平成32年度からは小学校5・6年生で、従来の外国語活動を教科化するほか、中学校の外国語授業も英語で行うのを基本とする見通し。大学入試では4技能を評価する試験を活用する方向。それに伴い、中高の外国語(英語)指導は、大きな変革を迫られている。

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