ALでは概念形成と探究活動を 頭をひねる課題で

ALには「教員の工夫が必要だ」と訴える滝川特任教授
ALには「教員の工夫が必要だ」と訴える滝川特任教授

NPO法人理科カリキュラムを考える会第17回全国大会と2016年冬季シンポジウムが1月10日からの2日間、都内で開かれた。

初日に、同会理事長の滝川洋二東海大学特任教授は、日本と海外との教員の役割について言及。「日本の教員は、授業だけでなく生徒指導にも力を注いでいる。一方、海外の教員は授業だけで、いじめなどは、スクールカウンセラーなどの人材を活用している」として、日本の教員はもっと評価されるべきだと語った。

高大接続改革では、学生の評価などを含めた質保証が進んでいると述べた。その上で「大学入学後の競争が必要だ。そうしないと、多くの留学生が日本の大学から離れていく」と警鐘を鳴らす。

今後は、次期学習指導要領の影響により、「高校だけでなく大学がどう変わっていくのかがテーマになる」とした。

またアクティブ・ラーニング(AL)については、「概念形成と探究活動が重要。本当に大切な知識を学びたいとの意欲が必要だ。それを子どもたち自身が自分で工夫し、応用するだけでなく、原点を探る。そして教員は頭をひねるような課題を出さないといけない」と、指導の工夫が必要だと説いた。

次いで新潟大学の土佐幸子教授が「大学入試制度の違いが教室での学習を左右する~日米中の高校物理授業比較から将来を展望」をテーマに語った。

まず、土佐教授は、米国は生徒の主体性を強調しているが、中国は概念理解や問題演習を重視していると分析。その上で、日本の授業映像を参加者に見せ、「主体性・協働性は少なく、概念理解や問題演習が多い」と示した。

ALの活用では、子どもたちの討論が重要だとして、「授業に取り入れることで、社会に求められる力が養われる」と利点を語る。

加えて「子ども同士だけでは、誤った答えをそのままにするケースもある」と指摘し、教師と生徒とのALの必要性も強調した。

関連記事