学び続ける原動力育てよう 生活科ではこれを

生活科で育む資質・能力について論議した
生活科で育む資質・能力について論議した

中教審初等中等教育分科会教育課程部会の生活・総合的な学習の時間ワーキンググループは、生活科について議論する第3回会合を1月12日、文科省で開いた。

幼児教育との円滑な接続や生活科と他教科を関連付けた育むべき資質・能力などの視点で協議。好奇心など学びに向かう原動力を育む生活科の意義が再確認される一方、スタートカリキュラムなど幼小接続の意義や在り方をもっと見える形に、などの意見があった。

生活科では、論点整理として、▽幼児教育との円滑な接続▽中学年以降の各教科や低学年の他教科などで育む資質・能力との関係性を①個別の知識や技能の基礎②思考、判断、表現力の基礎③学びに向かう力や人間性――という3つの柱で明確化する――という視点で議論を深めている。

また、並行して議論が進む幼児教育部会の内容も考慮。同部会では育成すべき資質・能力の3つの柱を、①遊びや生活の豊かな体験を通じて、何を感じたり、気付いたり、分かったりできるようになるか(個別の知識や技能の基礎)②遊びや生活の中で気付き、できるようになったことを使って、どう考え、試し、工夫し、表現するか(思考、判断、表現力の基礎)③どのような心情、意欲、態度などを育み、より良い生活を営むか(学びに向かう力、人間性)――として整理している点を踏まえ、生活科で育むべき資質・能力を論議していく。

幼小接続で育む資質能力の流れを見据え、委員からは、「幼児期の『好奇心』育成は何よりも重要。学び続ける力の原動力でもあり、問い自体が見いだす力として重要」「感性に響く気付きを得る学びを充実させたい。豊かな心は幼児期から継続的に育てていく必要がある」などと指摘された。

また、ふさわしい学習内容は幼児期教育からの接続となる1年生段階と3年生に向かう段階とでは、それぞれ変わってくる。生活科の実践に直接関わる教員とそうでない立場で捉え方も変わるので、「系統性とそれに基づく内容と目標が明確化されるのは重要」。「学びに向かう力、人間性」の内容が、ともすると道徳などの目標と重なってしまうようにも見えるため、「違いを吟味していくべき」などの意見が語られた。

そのほか、教員の指導の在り方として、子どもの意欲や能力開発につながるさまざまな試行錯誤に、ともすると教員の目が向かず、「苦手の克服や規律だけの指導に向いてしまう」傾向もあるなどと、「その場その場の課題達成だけに目を向けすぎず、生活科の目指す気付きや意欲などを見ていく意識が重要」などと提言された。

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