高校生は現地で知った カンボジアの光と影

カンボジア研修での体験を発表する生徒ら
カンボジア研修での体験を発表する生徒ら

国際人の育成を図る目的で文科省が指定するスーパグローバルハイスクール(SGH)の5校が合同で1月9、10の両日、都内で、「カンボジア研修会&成果発表会2016」を開いた。生徒らは、ポル・ポト政権時代の悲惨な出来事や同国で働く日本人に出会うなどして異文化にふれた。

初日は、西大和学園高校(奈良県)、広島女学院高校(広島県)、岡山学芸館高校(岡山県)など5校が、カンボジアで実施した研究課題について発表した。

このうち、三重県立四日市高校は、「三重・四日市から世界へ! 新たな価値を創造する国際人育成プログラム」をテーマに報告。

JICA事務所を訪れ、日本がカンボジアの上下水道整備を支援しているのを知ったり、同国の大学で学生らと交流したりしたという。

同校OBでカンボジアの胡椒生産や販売で成功した「クラタペッパー」の倉田浩伸さんに、起業のきっかけや同国の事情について聞いた。

生徒らは「コミュニケーションは伝える勇気。心や目で感じて発信するのを知った」と同国で体験したこと力強く語った。

昭和女子大学附属昭和高校は「海外で活躍する女性リーダーの研究」を発表。

地元の幼稚園や女性の自立を促す女性自立支援織物研修センターなどを訪問し、同国の女性や子どもたちの現状を知った。

ポル・ポト政権下で大量虐殺が行われた悲しい歴史も学んだ。多くの人々が殺された「キリング・フィールド」やトゥールスレン虐殺博物館を訪れ、凄惨な現実と向き合った。

このほか、世界遺産のアンコールワット遺跡にも足を運び、「見るもの全てに感動した」という。

同校生徒は、「発展途上国に学校を建設するよりも、社会で働ける人材を育てるために教師の育成が重要だ」と指摘する。

このあと、新潟国際情報大学の山田裕史講師がカンボジアの政治に関して講演した。

2日目には、カンボジア研修から見えてきた社会問題について意見を共有するワークショップや、発表会を通じて学んだ事柄を、今後どのように生していくかについて、参加校が英語でプレゼンテーションし、提言した。

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