小1が5歳児の遊びを工夫 喜びを共にした

バラエティーに富んだ実践が発表された
バラエティーに富んだ実践が発表された

社会的な知性を育もうと幼・小・中一貫教育で「知の循環型教育システム」を開発――。新潟大学教育学部附属長岡校園は1月13日、東京都千代田区の学術総合センターで行われた文科省主催の第12回研究開発学校フォーラムで、成果を発表した。

研究テーマに基づく実践では、第1ステージの幼小合同の異学年交流で、同校園小学校1年生が幼稚園児と遊んだ。1年生が考案し、5歳児と遊ぶ。幼児への聞き取りで、折り紙をしてみたいと聞いたのでやってみた。1回目は難しいところで手間取ってしまい、時間内に終わらなかった。

そこで次の時間には、難しいところは1年生が代わりにやってあげたところ、自分たちにもできたと、5歳児は喜んだ。

同学年交流では、中学校2年生が技術・家庭科でロボットをつくった。その際、効率のいいロボットをつくろうと、互いに知恵を出し合い、改良を重ねた。

異年齢や同学年での学びに共通するのは、社会的な関わりの中で、知性や感性を育む点。

小中合同授業の地域交流では、長岡市商店街連合会の人の話を聞き、活性化に向けて「よりよい街プラン」を提案した。

同校園は、幼稚園から中学校までの12年間を一貫教育カリキュラムとし、5つのステージに分けた。新たに独自の「社会創造科」を設置し、ステージごとの目標を立てた。「社会的な知性」を持続可能な社会を創り上げる資質・能力と捉えた。「知の循環」は、同学年、異学年、学校と地域社会の間で生じるとし、さまざまな活動を実施した。

その結果、昨年、日本生活科・総合的学習教育学会が行った「総合的学習で育った学力調査」で、同校園中学校2年生は、全ての項目で平均値を上回った。調査は、総合的な学習で先進的な取り組みをしている全国の中学校11校を対象に実施。

特に「社会や地域の課題解決に向けて、主体的に活動したいと思う」「家族と総合的な学習について話す」「解決したいことを電話やメール、インタビューでたずねることができる」の項目で高い数値を示し、他校との差が大きかった。

こうした成果について同校園は、「知の循環」を目指す協働型学習では、対話的な学び、主体的な学び、アクティブ・ラーニングを実現していると指摘。今後は、「社会創造科」の内容を一般公立校に普及していきたいとした。

関連記事