東京オリ・パラ教育 ボランティア精神などを育む

オリンピックについて多角的に学ぶ内容も提言
オリンピックについて多角的に学ぶ内容も提言

平成28年度から、都内全公立幼・小・中・高校などでオリンピック・パラリンピック教育を、年間約35時間で実施――。

1月14日に開かれた東京都教委の第1回定例会で、昨年末、最終提言が示された「東京のオリンピック・パラリンピック教育」の概要とそれに基づく実施方針などが公表された。オリンピック・イヤーの2020年、平成32年度までの5年間で、ボランティア・マインドや障害者理解などの資質育成を見据え、各学校の全教育活動に関連づけた実践を組織的、計画的に行う。学習読本や映像教材も28年度内に作成し、配布する。

対象は都内全公立幼・小・中・高校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校。今年8月までを準備期間とし、第3フェーズまで段階的に進めていく。

具体的な実践プロジェクトとしては、地域清掃や防災活動など、中高生が自主的にボランティア活動に取り組めるようにする「東京ユースボランティア」をはじめ、留学生や大使館との交流などを通じて多様な世界を学ぶ「世界ともだちプロジェクト」などを進める。

年間35時間程度の展開を目安に、教科、特別活動、総合的な学習など、全教育活動のさまざまな実践と関連づけて進める。保護者や地域住民の参加を促す内容も考慮する。

こうした「東京のオリンピック・パラリンピック教育」が目指す人間像は、▽自己を肯定し、自らの目標を持ち、ベストを目指す意欲と態度を備えた人間▽スポーツに親しみ、知徳体の調和が取れた人間▽日本人としての自覚と誇りを持ち、自ら学び行動できる国際感覚を備えた人間▽多様性を尊重し、共生社会の実現や国際社会の平和と発展に貢献できる人間――。

これらを踏まえ、重点的に育む5つの資質として、①ボランティア・マインド②障害者理解③スポーツ志向④日本人としての自覚と誇り⑤豊かな国際感覚――を設定。同教育の基本的枠組みである、▽オリンピック・パラリンピックの精神▽スポーツ▽文化▽環境の4テーマと、▽学ぶ▽観る▽する▽支えるの4アクションを組み合わせた多彩な実践を、学校全体で組織的・計画的に実施する。

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