ハーバードに負けない 「指定国立大学」を

文科省から、「指定国立大学(仮称)」について「特定研究大学(仮称)の制度検討のための有識者会議」(座長・岸輝雄新構造材料技術研究組合理事長)による取りまとめが発表された。ハーバードなど世界の有力大学と伍した国際競争力を持ち、高等教育をリードする国立大学を創出するのがねらい。大学院を中心に、人文・社会・自然科学の分野を通じて優秀な人材を集め、さらなる研究力の強化を図っていく。

キーワードは▽人材獲得・育成▽研究力強化・国際協働▽社会との連携▽財務基盤の強化――の4つ。その好循環を図る。

備えるべき要素は、大学院生への経済的支援、優秀な教職員への処遇。分野を融合した新しい研究力。海外大学との連携。世界的課題への貢献だ。

本格的な産学連携、ベンチャー創出のプラットフォーム機能の構築、出資事業の拡大も図る。

学長のリーダーシップに基づく戦略的な資源配分、規制緩和策を活用した財務基盤の強化も行う。

「指定」の具体的なスキームは、世界最高水準の卓越した教育研究活動を展開し、国際的拠点となると文科大臣が認めた場合。

申請の条件は、研究力、国際協働、社会との連携について、国内トップレベルであること。指定国立大学としての構想として、自らが伍していこうとする海外の大学の取り組みを踏まえ、水準を設定する。

指定に当たっては、海外大学のガバナンスに精通した委員が参画する国立大学法人評価委員会から、意見を聴取する。

評価は、国立大学法人評価委員会が行う。自らが設定した目標に対する達成状況が芳しくない場合には、指定を取り消す。

この構想は、昨年6月30日に閣議決定された「日本再興戦略―改訂2015」による。グローバルなレベルで競える大学の重点強化と未来の産業・社会を支えるフロンティア形成の促進がねらい。高い経営力と自由度を有し、国内外のリソースを呼び込み、グローバル競争力のある大学を目指す。取りまとめの発表は、1月13日に行われた。

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