組体操の危険性と安全指導を検証 都教委が検討委

東京都教委は、都内公立学校の体育などでの組体操などについて、危険性と安全指導の基本的な考え方を協議する安全対策検討委員会(委員長・坂田仰日本女子大学教授)を今月に設置。3月の取りまとめに向けて、検討会を行う。

検討内容は、体育授業や部活動、運動会などの学校行事に内在するさまざまな危険性について。昨年以降、運動会などで子どもたちが組んだ巨大ピラミッドが崩れ、けがを負う事故が多発しているのを背景に、ピラミッドづくりなどの組体操や、ムカデ競走、騎馬戦、棒倒しなどといった集団活動に内在する危険性を検証していく。

同時に、事故の未然防止、安全な指導法や対策、子ども自身の危険予測や回避能力の育成の在り方も話し合う。

今月から3回の検討委員会を行い、3月には結果の取りまとめと報告を行う予定。

この取りまとめによって、けがや事故防止、安全対策の基本的考え方を示し、適切な安全対策に役立ててもらう。あわせて、日頃の体育的活動を点検し、これまでの安全対策の見直しや安全指導の充実に役立ててもらいたいとする。

日本スポーツ振興センターによる平成26年度の組体操で発生した事故件数は、都内で小学校563件(うち骨折158件)、中学校146件(うち骨折41件)、高校19件(うち骨折1件)。過去に発生した各地の事故事例では、▽4段タワーを作った際、1段目にいた小学校5年生の女子児童が、崩れたタワーの下敷きになり左腕骨折▽肩車されていた高校2年生の男子生徒が後方に転落し、頸椎脱臼骨折と両下肢機能全廃などの後遺症――などが報告されている。

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