全中学校区にコミュニティ・スクール 29年度目標に

山口県教委では、地域ぐるみで子どもの育ちや学びを見守るコミュニティ・スクール(CS)を全県で実現するために、学校運営協議会を設置。独自色を出そうと「地域協育ネット」の名称でコーディネート機能を発揮し、市町村の中学校区ごとにCSを設置している。

昨春段階で同ネットによる同スクールの設置率は90.2%に上る。これは全国第1位の率で、平成29年度までには、100%設置を目標に、全中学校区で地域連携による教育の実現を目指す。

光市の浅江中学校区では、学校、公民館、自治会、PTAなどが同ネットを組織し、①心の教育②学力向上③体力つくり――の3プロジェクト部会を立ち上げている。

教員の実践企画を地域関係者が一緒に吟味し、年間の学習計画策定などに生かしている。子どもたちが地域住民と活動する早朝元気クラブや虹ヶ浜松林の清掃活動などが実現し、地域ぐるみの密接な協働教育体制が確立されつつある。

山陽小野田市の厚陽中学校区では、施設一体型小中連携校での協働を推進。学校図書館や音楽室などを小・中学校で共用する一方、新校舎に設けた地域連携室やふれあいルームに、地域住民が気軽に立ち寄り、子どもとの交流が図られる工夫をしている。これらの環境整備と交流機会によって、小・中学校教員による交流授業や運動会などの合同行事、合同研修などが促進された。地域と教員による懇談会や地域ボランティアと子どもたちとの交流など、学校種を超えた「縦の連携」と学校と地域の「横の連携」が進み、地域とともに歩む学校教育の機運が高まっているという。

各中学校区で連携の取り組みはさまざま。小・中学校教員や地域住民による合同の授業参観や研究会実施をはじめ、保護者や地域住民による子どもたちへの本の読み聞かせなど、さまざまな学校支援活動を推進している。学校で地域住民を対象にした多様な講座なども行う。地域と協働した子どもたちの各種貢献活動やあいさつ運動、避難訓練などの実践も図る。

同ネットは、県内市町村のおおむね中学校区単位で幼児期から中学校卒業までの子どもの育ちや学びを、地域ぐるみで見守り、支援する仕組み。メンバーは同校区内の小・中学校教員や地域住民、企業、団体関係者。

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