深い学びを楽しむ 相手の心を想像し自分の心を表現

読み手に伝わる表記を目指して議論した
読み手に伝わる表記を目指して議論した

中教審初等中等教育分科会教育課程部会は1月19日、国語ワーキンググループ(WG)の第3回会合を、文科省で開いた。小・中・高校を通して、国語科で育みたい資質・能力について議論した。

今会合で議論の対象になった資料は、①国語科で育成するべき資質・能力=検討のたたき台②国語科における学習活動の要素=イメージ案③国語教育のイメージ④国語科で育成するべき資質・能力=各学校段階別/検討のたたき台。

①では、「個別の知識や技能」に関して、「『文の成分と構成』ではなく、『文の成分と文の構成』にしてほしい」との意見が出た。また「『書写』『伝統的な言語文化』『話し合いや話し方、発表』『情報活用』に関する知識・技能について、育成するべき能力をもっと具体的に」と訴える委員もいた。

「学びに向かう力、人間性等」の領域では、国語で育むべき5つの態度が示されていたが、委員が、「『態度』ではなく『力』と捉えるべき」と念を押した。

「それぞれの資質・能力を分類するだけでなく、関連も表記してほしい」という要求もあった。

②には、「話すこと・聞くこと」「書くこと」の欄に、共通して「情報収集」という表記がある。これについて、委員から、「これは収集というより編集の能力ではないか。収集と編集という文言を再度検討したほうがいい」との意見が出た。

③には、幼児教育、小学校、中学校、高校の国語教育のイメージがまとめられているが、委員は、幼児教育と比べ、小・中・高校には、楽しむ要素が少ないと言及した。委員は「小・中・高校も、より深い学びの中で、もっと楽しんでよいのではないか」との思いを投げかけた。児童の発達を考慮し、「小学校は低学年と高学年で分けて記載してもいいのではないか」との提案もあった。

④の、他者とのコミュニケーションについての記載では、「『相手の心を想像する力』とあるが、想像した上で、自分の考えをどう表現するかという点を加えるべき」と強調する委員がいた。

感性や情緒についての記載では、具体的にどんな感性や情緒を育みたいのか議論する必要性が挙げられた。それが具体的にならないと、現場で意図と違う授業が展開される恐れがあるとの指摘があった。

今会合では、委員が「作り手が分かっても、読み手が分からないものを作るのはやめよう」という共通認識のもとで、国語教育の在り方を議論した。次回の国語WGは、2月19日に開催される。

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