主権者教育で教員用手引書 山口県教委が独自に

山口県教委は、主権者教育の政治的中立性を担保するために教員用の手引書を作成。全ての高校に配布し、主権者教育を推進する。県教委が詳細な手引書を作成するのは全国では珍しいという。

タイトルは「高等学校の主権者教育の推進に向けて」(A4判、58ページ)。授業の実践例や指導上の留意点のほか、過去に県内の高校に寄せられた、主権者教育の指導の在り方や生徒の政治活動についての質問をQ&A方式で掲載している。このうち留意点については、「現実の具体的な政治的事象を取り扱う場合には、個人的な主義主張を述べることは避け、公正かつ中立な立場で生徒を指導する」などとした。さらに多様な意見を紹介するために、複数の新聞を活用するよう示した。

県教委の担当者は「1時間でできる実践例や、年間計画などを盛り込み、使いやすい内容となっている。主権者教育の指導を積極的に実施してほしい」と語った。

主権者教育の政治的中立性について、県立柳井高校では昨年6月、2年生の授業で行われた安全保障関連法案に関する模擬投票の中立性が不十分だったとして、県教育長が県議会で謝罪。

県議員からは「授業で2紙しか新聞を活用していなかった」として、県教委に対する批判が述べられていた。

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