実演と学び合いで 飛行機を遠くに飛ばす工夫を追究

実演を織り交ぜ個々のアイデアを披露
実演を織り交ぜ個々のアイデアを披露

東京都西東京市立本町小学校(中村明子校長、児童数314人)は2月5日、「思考力、判断力、表現力を身に付ける学習の創造」を主題にした理科、生活科の公開研究授業を行った。2年生の生活科では、身近な材料で作るゴム飛ばし飛行機の実践を展開。児童一人ひとりが考えた、飛行機を遠くに飛ばすための工夫を発表し、互いに参考にしながら、グループで改良のアイデアを試し、実験飛行を楽しんだ。

2年2組の授業は、曽根育実教諭の指導で、生活科単元「作ってためして」。身近にある材料で、児童が遊び道具を工夫して作り、道具の面白さ、不思議さ、動力の仕組みなどに気付きを深めるのを目指す。

この時間は、新聞紙や色紙、厚紙、輪ゴムなどを使った「ゴム飛ばし紙飛行機」作りを実施。代表児童が前時にアイデアをひねって作製した紙飛行機の飛行実演と工夫点の発表を行い、各児童が「もっと遠くに飛ばすための工夫」を考えた。

ゴム飛ばし紙飛行機の基本構造は、先端に輪ゴムを付けたもので、新聞紙などを丸めて棒状にした支柱に引っ掛け、ゴムの力と支柱の反動で飛ばす。

代表児童は、「輪ゴムを3本に増やす」「支柱の輪ゴムを掛ける部分に切れ込みを入れて、ゴムの力がしっかり伝わるようにする」など、それぞれの改良点を解説し、速く力強い飛行の実演を披露した。

実演発表で分かったさまざまな工夫を参考に、その後は、グループで各自の飛行機の改良点を話し合い、もっと遠くに飛ばせる飛行機作りに力を注いだ。その際、各自の工夫はイラストと文章でワークシートに記入。学習履歴から気付きを引き出せるようにした。

児童は他児の工夫を見たり、アドバイスを聞いたりしながら、改良を繰り返し、教室内に設置された丸、三角、四角の約50センチ四方の的に目がけて飛行機を打ち出した。

飛行機を真っすぐに飛ばすための羽根の加工を参考にした児童は、機体と羽根を細長い形状になるよう折り込んだ。飛ばし方に注目した児童は、手にした支柱の位置をやや上向きにして高い軌跡を描く飛行などを試みた。飛行機作りと活動をこうして楽しみながら、ゴム飛ばしの仕組みや動力への理解を深めた。

研究では、児童の思考・判断・表現力を育むための問題解決的な学習に着目。学習の手だてとして、見通しと振り返りの充実に力を注いだ。

見通しの充実に向けては、自然事象との出会いや体験の重視、理由や根拠に基づく学習予想や仮説の記述、意図や目的を踏まえて児童が実験方法を検討するなどの学習を重視した。

振り返りの充実に向けては、実験結果などの正確で簡潔な記述力の育成や、児童の考察を深めるための教師の言葉掛けやペアやグループの学び合いなどに力を注いだ。

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