アクティブ・ラーニング導入 効果データが欲しい

中教審初等中等分科会教育課程部会の社会・地理歴史・公民ワーキンググループの第5回会合が2月8日、文科省内で開かれた。

アクティブ・ラーニングを前提とした「社会科における学習プロセス」のたたき台案が小・中学校別に示された。

小学校における主な学習過程の例としては、▽学習問題をつかむ「動機付け」▽問題解決の見通しを持つ「方向付け」▽予想や学習計画に基づいて調べる「情報収集」▽社会的事象の意味や特色や相互の関連を考える「考察・構想」▽学習問題を振り返る「まとめ」▽振り返って新たな課題を見いだしていく――とされた。

委員からは、「小学校と中学校のプロセスに大きな違いが見られない。違いがより明確に分かるといい」「振り返ってまとめる段階では、他者に伝える、自分たちにできる行動をするといった場面を取り入れた方がいい」「全ての単元でアクティブ・ラーニングをするのは不可能。となると、どの単元で導入するとどれだけの定着度があるのかといった効果を示すデータが欲しい。アクティブ・ラーニングを実施しない単元での有効な授業例も欲しい」といった声が聞かれた。

一方、「社会科における思考力、判断力、表現力等」のイメージがたたき台案として事務局から示された。

内容は、▽社会的事象の見方や考え方を用いて、その意味や意義、特色や相互の関連を考察する力▽社会に見られる課題を把握し、解決に向けて構想する力▽考察や構想を説明する力、議論する力。

社会的事象の見方や考え方として、「考えられる追究の視点(例)」「追究の視点を生かした『問い』の例」「社会科における思考力、判断力」「習得する知識、概念の例」が、小・中学校別に示された。

委員からは「具体的に身につける力として思考力、判断力は示されているが、表現力がない。判断して表現するのは大事。ぜひ加えてほしい」「習得する知識、概念に、判断して考え続ける力を入れてほしい。よりよい社会の実現には、生涯考え続ける必要がある」「社会を構成する個人にも視点を置き、よりよい生活の実現も入れてほしい」といった意見が出された。

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