全教育活動での道徳教育と道徳科 目標区別し評価を

評価の在り方について議論を深めた
評価の在り方について議論を深めた

道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議は、第8回会合を2月9日、都内で開いた。中教審教科別ワーキンググループの協議状況などを踏まえ、道徳教育や道徳科の評価の在り方について議論を深めた。全教育活動で進める道徳教育と道徳科の目標を区別した評価の重要性や、子どもが自分の長所に目を向ける個人評価、各学校で子どもの成長の軌跡を記録するための工夫などが示された。

委員からは、道徳科は目標の「道徳的価値の自覚」を押さえた見取りを重視すべきや、各学校の課題に基づいた道徳目標の設定とそれに沿った評価観点が重要などの意見が出た。その上で、「全教育活動で行う道徳と道徳科の評価は区別して考える必要がある」とし、道徳科の毎時間の授業と全教育活動の長期スパンで見取る評価の適切で具体的な在り方を検討した。

意見では、学校現場の若手教員の増加や多忙、道徳の授業自体がきちんと実施されていない状況などが課題として挙げられた。そうした状況で、指導内容や評価の質にこだわりすぎず、まず、指導する全内容項目を確実に実施しているかを、全校態勢でチェックしながら自校の改善点を見つめてはどうかや、評価尺度の要素のうち、個々の子どもの道徳性の深さや授業態度などは本当に適切に見取れるのかなどが出された。

一方、現在は、各学校で、それぞれの課題を踏まえ、全教育活動の中で実施する道徳教育目標の設定と実践が進んでいる点を指摘する意見などが出た。

教師の経験や技術に左右されにくい評価方法としては、道徳科では、示された目標に沿って実施する授業作りと評価、子どもの成長や変化の軌跡を蓄積し、共有できる方法の模索などが指摘された。作文、観察記録や子どもの振り返りを蓄積するポートフォリオ評価など、記述式評価の適切な授業活用や方法も議論された。

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