理数が不得意で文系選択? 進路には両親の影響も

経産省は、理工系人材育成に係る現状分析データの整理(学生の文・理、学科選択に影響を及ぼす要因の分析)について、結果を公表。文・理、学科選択にあたっては、教科の得意・不得意が大きく影響し、理系選択には将来の仕事との関連性が深いと分かった。進路選択には、親の影響も大きいとした。

調査では、理系志向は小・中学生時に大きく固まり、文系志向は小・中学生時だけでなく、高校生時もかけて固まると判明。高校前半から後半にかけての理系から文系への転向率が高いのも明らかになった。

文・理選択については、「学びたい、関心のある分野との関連性」や「関連する科目の成績が良かったこと」を重視。一方で、学科選択では、「関連する科目の成績が良かったこと」よりも、「学びたい、関心のある分野との関連性」を重視したと分かった。

文系選択者に限った調査では、「理系選択の可能性があるとすれば、どのような条件が必要か」との質問に「数学や理科が不得意でなかったら」と回答した割合が最も高く、4~5割にのぼる。文系選択者は、数学や理科が不得意でなかったら、理系を選択した可能性があると考えている割合が高いとみられる。

進路選択にあたっては、文・理を問わず、両親の影響が大きいと判明。男性は父親、女性は母親の影響が大きいと分かった。分野別に見ると、建築・土木、医学・歯学、看護・保健・医療系の学科選択にあたっては、親の希望の影響が大きい。一方で、機械・電気や、情報系の学科選択に与える影響は小さい。

理系選択者の親は、文系選択者の親と比べて、理工系・技術系の仕事、専門的な仕事を望む傾向が強いと分かった。男女別にみると、理系男性の親は、理工系・技術系の仕事を望む傾向が強いのに対し、理系女性の親は、資格や免許が必要な仕事、専門的な仕事を望む傾向が強いとした。

実験や実習の影響も調査。小・中学生時の電気・機械、プログラミングやロボットの実験・実習体験は、理系選択に与える影響が大きいと分かった。

この調査では、学生の高等教育における文・理、学科選択に及ぼす要因を明らかにするため、社会人を対象に、振り返りアンケートを実施。調査期間は、昨年12月上旬から中旬にかけて。対象は40歳未満の社会人で、1万人(文系5941人・理系4059人)から有効回答を得ている。

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