都教委が高校改革へ 不登校生受け入れ校など拡充

高校改革が公表された都教委定例会
高校改革が公表された都教委定例会

都教委定例会が2月12日に開かれ、新たな都立高校改革推進計画が示され、了承された。全日制高校に併設されている一部の夜間定時課程を廃止。替わって、不登校生徒を受け入れている「チャレンジスクール」や昼夜間定時制高校を拡充する。さらに不登校対策としてスクールカウンセラー(SC)、スクールソーシャルワーカー(SSW)の配置を拡大するほか、精神科医の支援も実施する。

公表された「都立高校改革推進計画・新実行計画」は、これまでの長期計画を一部改定したもので、期間は平成28年から30年まで。

計画では、夜間定時制課程の応募倍率状況などを見ながら廃止し、34年度に荒川商業高校、35年度に多摩教育センターに順次チャレンジスクールを新設する。さらに既存チャレンジスクール、昼夜間定時制高校の定員拡充を視野に入れる。

近年では、生活習慣に課題がある子どもたちが増加し、定時制課程の倍率は年々減少している。27年度応募倍率は0.42倍で、定員割れを起こしているのが現状だ。

一方で、同年度の倍率で、チャレンジスクールは1.66倍、昼夜間定時制は1.77倍と、それぞれニーズが高まっている。

この改革計画に基づいて夜間定時課程が廃止される高校は▽小山台▽雪谷▽江北▽立川――の4校。

同計画には、不登校や中途退学の防止策も盛り込まれている。全都立高へのSC配置は今年度に完了している。それに加えて28年度からは、定時制・通信制課程にも派遣する。来年度からは新たに精神科医の活用を促進する。生徒の問題行動を把握し、必要な場合は、精神科医による診療を行う。

加えて、中途退学者の未然防止や高校卒後の進路未決定者の対策に今年4月から乗り出す。SSWを中心に「自立支援チーム」を創設する。

このほか、アクティブ・ラーニング推進校の指定や小中高一貫教育の設置計画などについても決定された。

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