高校生と企業が連携 ユニークな発想で新商品を開発

高校生ならではのアイデアが発表された
高校生ならではのアイデアが発表された

埼玉県教委は、県内専門高校生が学校や学科の枠を超えて「商品開発チーム」を作り、企業と連携した新商品の開発や販売に取り組む「実践的職業教育グローバル事業」の、平成27年度の参加校による成果発表会を2月16日、さいたま市のソニックシティで開いた。9校5チームの参加生徒が、これまでの取り組みを説明。コンビニエンスストアと連携したオリジナルフードの開発と販売、観光バス会社と協働した夜行高速バスの内外装デザインやサービス提案など、高校生のユニークな発想が生かされた。

この事業は、昨年度から実施された。

羽生実業高校農業経済科と川越工業高校デザイン科のチームは、コンビニエンスストアのサークルKサンクスと連携。働き盛りの30代、40代男性をターゲットにしたオリジナル商品「豚キムチ焼きそば」と「カレーうどんお好み焼き」の開発経緯をプレゼンテーションした。

同実業高校は商品とレシピ開発、同工業高校は商品パッケージや宣伝ポスターのデザインを担当。ターゲットに向けて、ボリューム感たっぷりで今までにない斬新で、インパクトのある新商品を作るという課題に取り組んだ。

調理と試食を繰り返しながら、豚キムチと焼きそばにうまく絡む調味料やソースの配合を何度も練り直した。斬新な食べ応えを出す工夫として、埼玉県でよく食べられるうどんをお好み焼きに合わせるアイデアを盛り込んだ。

宣伝ポスターやパッケージのロゴ作りでは、メラメラ燃え上がる炎をバックに、ゴチック体の大文字で「高校生と共同開発」のキャッチコピーを大胆にレイアウトしたりレトロ調の表現などで試作したりした。最終的に分かりやすく強いインパクトがあるとして、生徒が写真モデルとして登場し、漫画風の吹き出しで「働く男のガッツリ飯」を強調するポスターが採用されたなどと話した。

実際に、1月末から2月初旬にかけて関東地方のサークルKサンクスの店頭に並び、生徒が販売に携わった点も話した。

新座総合技術高校は、観光バス会社の広栄交通バスと連携。生徒たちが高速夜行バスを初利用する20代女性に向けたサービスやバスの内外装デザインについて話した。

コンセプトの具体化に向けては、チームビルディングや情報収集、アイデア発想に向けたブレーンストーミング、マインドマップ作りなどを経験。その上で、乗客に安心感と安らぎを与える案内役として、「エイ」をモチーフにしたキャラクターを作った。これは、広栄(エイ)交通バスの社名から取ったもの。バスとたわむれるさまざまなエイのキャラクターを創作し、シートカバーにあしらった。

バスの外装デザインにもエイのシルエットを取り入れ、華やかさと落ち着きを兼ね備えた「安心」「安全」を感じられる車両が完成したのを喜んだ。乗客サービスでは、目的地の方言を使ったガイドや情報端末による限定アメニティ、特典の提供などを提案したと報告した。

今年度の同事業には、いずみ高校生物資源化学科、鳩ヶ谷高校情報処理科と園芸デザイン科、岩槻商業高校商業科、羽生実業高校農業経済科、川越工業高校デザイン科、新座総合技術高校総合ビジネス科とデザイン科、大宮商業高校商業科、川越工業高校デザイン科、鴻巣女子高校家政科学科、杉戸農業高校食品流通科が参加。大手スーパーと連携したデザート商品の企画制作や台湾の高校と協働したお菓子開発などに取り組んだ。

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