ブラック部活動の実態 「サポートしたい」と文科相

「多忙化に向き合わなければならない」と語る馳文科相
「多忙化に向き合わなければならない」と語る馳文科相

「ブラック化」しているといわれる部活動で顧問を務める中学校や高校の教員が、休日返上で取り組んでいる現状を変えようと署名を集めている若手教師らが3月3日、文科省に要望書を提出した。これに対して、翌日の閣議後会見で馳浩文相は「そういう教員をサポートしていきたい」とエールを送った。

要望書を提出した本間大輔さん(34)は、ほかの若手教員と一緒に「部活問題対策プロジェクト」という団体を立ち上げ、ネットを通して苦しい現状を訴えた。賛同する人々から2万3522人分の署名を集めた。

要望書では、文科省に▽顧問をする意志があるかを教員に毎年確認するよう各教委に指示する▽導入を検討中の「部活動指導員(仮称)」を十分に確保する――などを求めた。

馳文科相は「要望書を提出した方々と思いは一緒だ」として、「チーム学校を実現するために、中学校での指導支援を補助していく」と話した。

中教審が昨年末に出した答申では、チーム学校としてさまざまな人材を学校に取り入れ、教員の多忙化を軽減するとした。その中には、「部活動指導員」(仮称)を設けることが明記されている。

こうしたことを先取りして、外部人材に部活の指導を委託する自治体もある。大阪市は昨年8月下旬から、市立中学校8校を対象に、部活動の指導を民間委託するモデル事業をスタートしている。競技経験のない教員のためにスポーツ事業会社などから指導者を派遣するというシステムだ。

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