東京子育て応援事業 不登校児と並行し親も支援

子育て支援事業の取り組みについて語る発表者
子育て支援事業の取り組みについて語る発表者

(公財)東京都福祉保健財団は3月8日、「東京子育て応援事業」助成団体中間報告会を開いた。平成27年度助成対象となった団体のうち、株式会社2社と、NPO法人3団体が出席。「若者支援」「親子の健康づくり」「子ども・子育て支援」など、さまざまな分野の事業について経過報告をした。

2社3団体とその事業は、▽㈱西の風新聞社=婚活応援隊・無料出会いの場サポート▽㈱トライグループ=小・中学生の不登校児と保護者向け支援▽NPO法人育て上げネット=ITスキル研修と第三者調整型インターンシップによる若年無業者の就労支援▽NPO法人アトピっ子地球の子ネットワーク=東京子育て・食物アレルギーまっぴんぐ▽NPO法人コドモ・ワカモノまちing=多世代交流のあそび基地&子縁コミュニティ育成~道や空地をもっと子育ての拠点に――。

㈱トライグループの取り組みは、小中学生の不登校児に対し、個性を生かした学習指導や精神的サポートを行うもの。保護者に対しても、継続的な面談を実施し、悩みの軽減や解消を目指す。

生徒の募集はチラシを作成して行ったが、表記した講座名が「不登校サポート講座」だったため、当事者親子からはあまり評判がよくなかったという。登壇した同社の発表者は、「『登校サポート』とするべきだった」と述べた。

コース内容は3種類。どのコースも、1対1で行う学習指導と、メンタルトレーナーによるサポートがセットになっている。

課題として挙げられたのは、授業とメンタルサポートの配分。当初の予定では、授業とメンタルサポートを同回数としていたが、勉強の遅れを取り戻したいとの要望が多かったという。「メンタルサポートの時間を減らし、学習指導に振り替えてほしいと希望する生徒もおり、変更した」と説明した。

この事業に参加した保護者は、「第三者を通したことで、今までとは違う視点で落ち着いて子どもを見られるようになった」などと話しているという。

同財団は、社会全体で子育ての応援を進めるのを目的に、都の出えん(基本財産に出資)や都民などからの寄付による「東京子育て応援基金」を活用。NPOや企業など、先駆的・先進的な取り組みの立ち上げを支援する助成事業を実施している。28年度も助成対象事業者を公募する。

関連記事