広島中3自殺 文科省がTF立ち上げ今月末に中間報告

再発防止に取り組むと語る馳文科相
再発防止に取り組むと語る馳文科相

広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(当時15歳)が誤った万引記録に基づく進路指導を受けた後に自殺した問題で、文科省は3月10日、「府中町における自殺事案に関するタスクフォース(TF)」を立ち上げた。事実関係を整理した上で、対策を含めた中間まとめを、3月末には示す方針だ。

会議では、今後、第三者委員会が立ち上がった場合の人選の在り方を検討する。また推薦基準が中学校ごとにバラバラであったことを受け、その見直しや、情報管理の在り方になどについても議論を重ねる。

現在、同町には職員2人が情報収集をしており、事案の全容解明を図っている。

馳浩文科相は「事実関係を徹底的に調査していく」として「事案の背景を分析した上で、再発防止策に生かす」と強調した。

自殺した男子生徒は、事実誤認の万引を理由に「専願受験をできない」と担任教諭に言われていたという。専願受験は一般入試よりも有利になるが、出願するには校長の推薦が必要になる。

担任は昨年11月16日から男子生徒が自殺した12月8日までの計5回、進路指導の面談の場で男子生徒に、万引の事実について確認しようとしていた。ほぼ全てが、5分から15分程度の、進路指導に関しての立ち話で済ませていた。男子生徒は、万引の事実の確認について、あいまいな返事をしていたという。

また万引については中学校1年時に、誤った情報だと教職員が確認していたが、3年生になるまで放置されていた。さらに、推薦基準が、これまでの1年生だけから、3年生の非行歴を含むことに昨年11月に変更。生徒や保護者には伝えていなかった。

町教委は今後、第三者委員会を設置する方針を固めている。

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