食と睡眠は関連 「早寝早起き朝ごはん」は親から子へ

登壇者らは、食と睡眠で生活の質が変わると共通して語った
登壇者らは、食と睡眠で生活の質が変わると共通して語った

「体内時計をきちんと動かそう」「生活習慣は親から子へと伝わっている」「食も睡眠も運動も全てつながっている」――。「早寝早起き朝ごはん」全国協議会は3月10日、早寝早起き朝ごはん全国フォーラムを、国立オリンピック記念青少年総合センターで開いた。ゲストを招いてのトークセッションなどが行われた。

ゲストは、青山鉄兵文教大学人間科学部専任講師、鈴木大地スポーツ庁長官、服部幸應学校法人服部学園理事長。コーディネーターとして、鈴木みゆき和洋女子大学人文学群こども発達学類教授が参加した。

テーマは、「子どもの今と未来をつくる生活リズム―食生活から考える早寝早起き朝ごはん」。登壇者は、心身の疲労回復や、脳と体を成長させるための睡眠、脳と体にエネルギーを補給するための朝食が重要だと語った。

青山講師は、(独行)国立青少年教育振興機構による「子どもの生活力に関する実態調査」の結果を報告した。

コミュニケーションスキル、礼儀・マナースキルなど、子どもの生活スキルの多くは、学年が上がるごとに習得率が高くなる。しかし、早寝早起き朝ごはんに関する項目は、学年が上がるごとに習得率が低くなるという。

また保護者が子どもに「学校がない日にも早寝早起きをさせている」など、生活習慣を身に付けさせるのに注力しているほど、子どもの生活スキルが高いのも分かった。

さらに、子どものころに早寝早起き朝ごはんを実行できていた保護者の子どもは、実行できていなかった保護者の子どもよりも、夜更かしをせず、朝食を食べているのが判明。生活習慣は確実に親から子へ伝わっているとした。

睡眠について服部理事長は、「私が小学生のころは、午後8時から8時半には寝ていた。今は、小学生の就寝時刻の平均は10時45分。中学生は11時半。アメリカの小学生は8時20分に寝ている」と話し、日本の子どもの睡眠時間が足りていないのを指摘した。

鈴木長官は、自身が子どものころと比べ、自分の子どもの就寝時間が遅い点にふれた。そして、子どもの様子を振り返り、「睡眠を長くとれた日は、朝食をおいしそうに食べている」と語った。

また「アメリカと比べ、日本は通勤通学にかける時間が長い」と分析。通勤通学で睡眠時間が圧迫されているのも、睡眠不足のひとつの要因と推測した。

食育について服部理事長は、「食べ方の教育」と強調。どう食事をとるかを考えたり、年齢によって食べ方を変えていったりする重要性を示唆した。

鈴木長官は、「日本の食は素晴らしい。海外に行くと分かる」と述べた。昼も夜もファストフードを食べる国を引き合いに出し、「日本はまだまだスポーツの分野で勝てる」と語った。またスポーツの効果を研究する際には、食事や睡眠との関連を切り離せない事実についてもふれた。

鈴木教授は、「スポーツをすると寝つきがよくなるなど、生活は全てつながっている」とまとめた。

当日は他にも、同協議会総会の今年度事業報告および来年度事業計画の発表、島根県雲南市立大東中学校による事例発表「メディアと食に関する取り組み―学校保健委員会と生徒会保健委員会の連携から」などが行われた。

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