参加者のニーズに応じた教える技術磨く 自然体験講座

プログラムの吟味やプレゼン力向上を図った
プログラムの吟味やプレゼン力向上を図った

自然体験活動の指導力を高める講師養成講座が、3月15、16の両日、東京の新宿文化センターで開かれた。主催は自然体験活動推進協議会。体験活動に参加する人たちのニーズや実態に応じた「教える技術」を磨くため、プログラムの吟味やプレゼンテーション力向上など、2日間で複数の講座を進めた。

グループの1つは、海外要人の接待プログラムとして、「コケ玉」を使った作品づくりと講評会、路地裏を巡るお茶会企画を提案。

参加者の多様な国籍を踏まえ、アイスブレークでは、「互いの違いを否定しないで受け止める」点を重視。自然との共生を重んじる日本文化の理解を視野に、参加者に思い思いのコケ玉を作ってもらうとした。加えて、京都の裏路地を想定し、各路地を巡る中でそれぞれに仕掛けられた小さな自然を落ち着いた心で愛で、お茶を楽しんでもらうというツアーの流れを話した。

コケ玉制作後は、それぞれの制作意図や思いを語ってもらいながら、参加者同士で作品を鑑賞。発表のシェアを通じて、日本の自然観と参加者各国の文化や考えの違いを見つめる機会になればとした。

別のグループは、自然体験プログラムづくりと効果的な周知について検討した。重視したい点として、提供先のニーズを踏まえたプログラムづくりと周知への広報活動は同時並行で進めるのを大事にした。

多くの場合、企画プログラムを作ってから周知に向けた広報活動を別々に考えて進行する場合が多いと指摘。そうではなく、プログラムづくりで大事にする提供先のニーズや像を広報のチラシやメッセージにも反映させ、同じ視点で進めていくとの考えで内容の具体化を話し合った。

春の高原ガイドウォークの企画例では、軽い自然体験を望む親子などを対象に、目標と活動として、ゆったり歩きながら森の命を五感を使って感じてもらうと設定した。並行した広報チラシづくりでは、対象や活動内容を見据え、最もふさわしいキャッチコピーの文言やフォント、色使いへの気遣いをしていくなどの考え方が提案されていた。

青木秀樹講師は、相手に伝わるプレゼンテーションの視点として、「プレゼンターが伝える内容を習熟しているか」「上手な話し方だけでなく、届けたい思いやメッセージが大事」とアドバイスをした。

さらに、良い自然体験プログラムがもつ参加者のニーズや実態に応じた内容の提供を踏まえ、学校教員には、「子どもたちの実態や視座を丁寧にくみ取り、知識理解だけでない五感を使って感じ取る自然体験の学びを大切にしてほしい」と願いを語る。

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