生徒が独自の先端科学研究を発表 横浜サイエンス高校

個々の課題意識を軸に研究を進めた
個々の課題意識を軸に研究を進めた

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校は3月17日、「国際科学フォーラム~ysfFIRST2016」を開催。文科省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究指定を踏まえ、生命科学や環境など先端科学分野の研究成果を発表した。生徒らは、人の動きをセンサーとキネクトで読み取り、ロボット操作に連動させる仕組みなどを英語でまとめ、説明。連携する国内外6高校の生徒と、研究に対する意見などを交換した。

フォーラムでは、▽生命科学▽環境、化学▽ナノテクノロジー、物理▽情報通信、数理▽地球科学の分野別に、研究成果がポスターなどにまとめられた。研究テーマは、各生徒の課題意識や興味に基づいて設定。海外への実地研修も生かし、試行錯誤しながら研究を進めていったという。

グローバルスタンダードを重視し、プレゼンテーションでは英語を使用。

ポスターセッションでの発表と交流では、興味がある発表者の前に聞き手が訪れ、研究内容を聞いた後で、質問したり意見を交換したりする。聞き手の視点でカードに感想や課題を書き込み、発表者に送る仕組みで発表の評価にもつなげた。その際、専門分野が異なる人にも伝わる説明力を重んじた。

情報通信分野では、同校1年生の宮下萌乃さんが「ロボットとキネクトの同期方法の開発」をテーマに研究。人の動きをセンサーとキネクトで読み取り、ロボット操作に連動させていく仕組みについて説明した。専門用語を交え、英語で堂々と解説する一方、聞き手が分からない点を確認しながら言葉を丁寧に選び、理解してもらおうと努力。相手に応じた幅のあるコミュニケーション力を磨く様子が見られた。

研究は、高齢の祖母がペットボトルの栓を開けるのに苦労している姿から発想した。人が単純な動作指示をするだけで、ロボットが複雑な動きを代替えする仕組みができたらと思ったという。苦労したのは、ロボットに複雑な動作を行わせるための膨大なプログラミング。失敗と修正の繰り返しにめげずに続け、成果が形になっていったと話す。

聞き手からは、「医療や福祉の現場で活用できそう」などの意見が出ていた。

海外の高校生との交流では、紙飛行機作りや飛行実験を楽しんだ。同時に国ごとの制作方法と飛距離の違いなどを比較する協働学習につなげていた。

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