来年度の高校教科書 尖閣など領土の記述6割増

竹島や尖閣など領土について記述された公民などの教科書
竹島や尖閣など領土について記述された公民などの教科書

文科省は3月18日、平成29年度から高校1年生で使用される教科書に関する27年検定結果を公表した。「公民」「地理歴史」で、竹島(島根県)、尖閣諸島(沖縄県)など領土に関する記述が現行よりも6割増となった。南京事件などの歴史的事実については、検定意見5件が付いた。さらに、最近の社会情勢を反映して、集団的自衛の記述は「現代社会」と「政治・経済」の全てに盛り込まれていた。

検定は、来年4月から高校1年生が使う全ての必修教科の教科書が対象で、この日に開かれた教科用図書検定調査審議会で、259点が合格した。

一昨年、領土に関する教育を充実させる必要があるとして「学習指導要領の解説書」が改訂された。これに基づき、現代社会などの教科書で、尖閣諸島や竹島、北方領土の記述に22件の検定意見が付き、教科書会社が修正した。

一方、地理歴史、公民では、新しい検定基準に基づき、南京事件で虐殺された人数などの記述に「通説的な見解がないことが明示されていない」として、検定意見5件が付き、修正された。

合格した教科書には、最近の社会の動きや話題も数多く掲載された。いわゆる性的マイノリティーの人たちを意味する「LGBT」や、「ブラック企業」「危険ドラッグ」との言葉が初めて登場した。

新しい教科書は今年6月以降、各地で公開される。各教委が8月末までに、どの教科書を使うかを、採択で決定する。

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