子どもの気付きや疑問を大切に 行きつ戻りつ学んで

「生活の中の気付きを学びの場に出すのが生活科」との方向性が示された
「生活の中の気付きを学びの場に出すのが生活科」との方向性が示された

中教審初等中等教育分科会教育課程部会は3月24日、生活・総合的な学習の時間ワーキンググループの第6回会合を、文科省で開いた。「生活科は、子どもの生活の中の気付きや疑問を学びの場に差し出すもの」「学びのプロセスは直線ではない。どこから入っても、戻ってもいい」などの提言があった。

事務局は「生活科の学びのプロセスと育成すべき資質・能力の関係(案)」を提示。「思いや願いを持つ」を出発点に、「活動や体験をする」「感じる・考える」「表現する・行為する」と進んでいくようなイメージが示されていた。

これについて、「子どもは、活動や体験を通して思いや願いを持つ。いきなり思いや願いを持つのは難しい」と異議を唱える委員がいた。

他の委員もさまざまな意見を表出。「何もないところから出発するのではなく、教員が提案した環境や課題について自分なりの角度を見いだす」「プロセスは直線上ではない。行きつ戻りつ、どこから入ってもいい」「理科や社会ではなく、生活科であるのを忘れてはいけない。子どもの生活の中の気付きや疑問をすくい取って学びの場に出すのが生活科」などの主張があった。

「この時期、まだ冬の遊びをしている子と、春の遊びをしている子が混在している。子どもたちは既に生活科の学習を始めている」との意見には、複数の委員がうなずいた。

生活科の幼小接続については、「スタートカリキュラムのイメージ(案)」を参考に議論した。

このイメージ(案)は「思考力の芽生え」「豊かな感性の表現」「協同性」「生命尊重、公共心等」など、幼児期の終わりまでに育ってほしいとする12項目が、小学校における教科の学びにつながっていくのを表現したもの。

これに対して委員からは、「このイメージを出して、各学校で低学年のカリキュラムが再編成されるかは問題。おそらく、これではインパクトが弱い」などの指摘があった。

「資質・能力の3つの柱に沿った、小・中・高校を通じて総合的な学習の時間において育成すべき資質・能力の整理(素案)」に関しては、「小・中・高校と表現を統一し、目指すところをはっきりさせるべき」「高校では『学術論文が書ける』など、具体例を示すといい」と、目指す姿が現場に伝わるような書き方が求められた。

内容については、「分野を超えるのを意識した方がいい」「各教科の問題解決戦略を組み合わせたり評価したり、思考スキルをもっとメタ化したものを入れてほしい。それが総合ならではの資質・能力」などと語られた。

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