どう幸せになるか書き込んで 教育情報化で中間まとめ案

子どもが何を学び、どう幸せになるのかが見える取りまとめを目指す
子どもが何を学び、どう幸せになるのかが見える取りまとめを目指す

文科省は3月25日、「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」の第3回会合を、都内で開催した。事務局は、これまでの意見を集約した「中間取りまとめ(案)」を提示。出席者からは「情報化で子どもがどう幸せになるのかが見えるように」「コンピューター1人1台はゴールではない。子どもが何を学ぶのかが分かるように」などの意見が語られた。

案の冒頭には、「社会の変動が激しく、将来の変化を予測することが困難な時代を前に、子どもたちには、何が重要かを主体的に考え、他者と協働しながら新たな価値の創造に挑むとともに、新たな問題の発見・解決に取り組んでいくことが求められる。そのために、いかに教員の指導力を向上し、子どもの資質・能力を高めるか、そのために必要な環境は何かといった、あるべき教育現場の姿をふまえ、2020年代に向けた教育の情報化を推進する」と記されている。

この後、(1)社会の動向と子どもたちに育成すべき資質・能力(2)アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善や個の学習ニーズに対応した「次世代の学校・地域」の創生(3)次世代に求められる情報活用能力の育成――と続く。

主な項目は、「効果的なICT活用の在り方」「教員・学校が使いやすく教育の質的改善につながるICT環境の段階的整備」「授業等でのICT活用モデルに対応した機器・ネットワーク・システム等の推奨仕様や標準化の推進」「特別支援教育でのICTの活用の促進」「統合型校務支援システムの導入に向けた業務改善の促進」「『スマートスクール構想』に係る実証研究の実施」「ICTを活用した教員の指導力向上のための養成・採用・研修の在り方」「教育の情報化に向けた学校運営・経営の改善」「ICT支援員等の充実」――など。

この案について、委員をはじめとする出席者らは、「情報化が進むと子どもがどのように幸せになるのかが書かれておらず、違和感がある。子どもがどう幸せになるかを書き加えられないか」「子どもに求められる能力や、環境整備などがメーンになっているが、1人1台はゴールではない。ICTで何を学ぶのかが見えてこないと、インパクトがない。もっと子どもの姿が見えてくるように」「スマートスクールが実現したときに、子どもはどうなるのか」などと述べ、情報化によって子どもを取り巻く環境がどう変化するのかが分かる記述を求めた。

「読んだ人が、これまでの教育の情報化ビジョンとの違いや進化を感じられるようなものを打ち出す必要がある」との意見もあった。

この日は他に、関係者からのヒアリングや、㈱富士通総研による委託調査研究報告なども行われた。

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