性同一性障害対応で教員用手引 配慮の具体やQ&A

文科省は4月1日、心と体の性が一致しない性同一性障害の児童生徒の対応について、教員向け手引を発行した。同日付で同省サイトに掲載するほか、全国の都道府県・政令指定都市などに向けて活用するよう通知を発出した。

手引「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対応するきめ細かな対応等の実施について」では、性同一性障のある児童生徒の対応についてのQ&Aや法律を含む国の取り組みについて解説されている。

同省が昨年4月に発出した通知文も掲載。学校の支援体制では、担任教諭や養護教諭らをメンバーとしたサポートチームを設置し、対応するよう求めた。学校と医療機関が連携し、専門的な知見を得て支援することも重要だと強調した。

学校生活での具体的な場面を想定し、支援の事例を示した。服装であれば、自認する性別の制服や体操着の着用を認めたり、校内文書などには「さん」「くん」と児童生徒が希望する呼称で明記したりといった対応策を挙げた。

通知に関して同省に寄せられた質問をQ&A方式で掲載した。例えば、「健康診断の実施に当たっては、どのような配慮が考えられますか」との質問では、本人等の意向を踏まえた上で、養護教諭らと相談して個別対応するよう回答している。

このほか、性同一性障害の児童生徒への配慮とほかの児童生徒への対応との均衡はどう考えるかなどの質問に関しても答えている。

同省の調査よれば、全国の小・中・高校で性同一性障害の相談件数が606件あった。あくまで任意の件数であるため、潜在的な数があると思われる。一部対応が進んでいる学校があるなかで、606件中の約6割が、ほかの児童生徒に自分の性に違和感があるのを隠していた。

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