学業の不振や人間関係に課題 埼玉県が高校中退者調査

埼玉県教委は、平成27年度の県内高校中途退学者の追跡調査結果を発表した。26年度の中退者約1800人を対象にアンケート。中途退学の理由の上位は「進級や単位取得ができなかった」や「友人、人間関係、高校生活が合わなかった」だった。

平成26年度の同県内公立高校の中途退学者は1929人。全在学者に占める割合は1.5%で、平成18年度以降、減少し続けている。状況を見ると、▽1年生が全体の約半数を占める▽授業についていけない、学校生活への意欲が低いという理由が過半を占める▽中学生時代に不登校傾向でなかった生徒が約7割を占める――という特徴が浮かび上がった。

高校を中退した理由の上位は、「進級や単位取得ができなかった」が最多の14.6%。「友人、人間関係が合わなかった」13.5%、「高校生活が合わなかった」13.5%、「先生の指導が合わなかった」11.3%と続く。

高校生活の状況のうち、学校生活の感想では、「仲間と楽しく過ごせる」が最多の34.3%。その一方で、「校則が厳しい」29.8%、「勉強が難しい」26.0%、「高校の先生は冷たい」21.5%など、肯定的と否定的な思いが交錯している様子が浮き彫りになった。

授業内容については、「やや分かりにくい」が最多の25.6%、「まあ分かりやすかった」24.4%、「大変分かりにくかった」20.7%となった。

在学中に、心を打ち明けて話せる友人が何人くらいいたかでは、「2~3人」が最多で27.1%。「いなかった」が23.3%、「6人以上」が18.0%と続く。

中学校時代に、中学校卒業後の進路をどう考えていたかを尋ねると「高校進学」が最多で59.0%。「特に考えなかった」が25.6%、「中学卒業で働きたかった」が11.7%。

高校への進学理由では「高校を卒業した方が就職に有利だから」が38.9%で最多。「みんなが行くから」が32.5%、「将来の仕事に役立つ知識や技術を身に付けたい」が30.6%だった。

同県教委では、この調査を5年ごとに実施している。

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