新単元「海のやくわり」 次期教育課程に海洋学会要望

新単元「海のやくわり」について説明する日比谷教授ら
新単元「海のやくわり」について説明する日比谷教授ら

日本海洋学会など30学会が4月4日、文科省に対して、次期学習指導要領の小学校理科第4学年に新単元「海のやくわり」を設けるよう求めた。現行の小学校理科は「海への言及がなされていない」と指摘し、子どもたちに、海洋に関わる知識や現状を知ってもらいたいとする。

新単元「海のやくわり」では、海の自然に関する基礎知識を学習させるとした。理科の学習が本格的に始まる小学校4年生に位置づけるのを要望した。年間3時間を設けるよう提案。海がない地域にも配慮して、臨海体験の学習を必要としないカリキュラムにする。

具体的には、児童らで海に関するテーマを決め、実験や観察へとつなげていく。総合的な学習で、潮の満ち引きを観察したり、プランクトンを採取したりといった発展的な授業についても例示した。

今後は、東京大学の日本海洋アライアンスを中心に、教員研修のカリキュラム開発のほか、副読本の発行などを行うという。

同日には、海洋関係の学会・委員会を代表して、日本海洋学会長で東京大学大学院の日比谷紀之教授が、同省初中局の小松親次郎局長に提案書を提出した。

日比谷教授は「理科離れをなくしたい。初中教育の段階で、長期的な観点から改革ができるのではないか。海洋研究者が不足している。子どもたちに興味をもってもらい研究者育成の一歩にできたら」と期待を寄せた。