学校施設での合理的配慮 留意点まとめデータベース化

学校施設に関する合理的配慮とは何か――。国立教育政策研究所は、これについて知見を得るために「インクルーシブ教育システム構築に向けた学校施設に関する基礎的調査研究」を実施。報告書にまとめた。あわせて、調査で得られた事例を収録したデータベースを、国研サイト内に開設した。

報告書は、平成26年度から27年度にかけて実施されたプロジェクト研究の成果を取りまとめた内容。文科省の「インクルーシブ教育システム構築モデル事業」採択校を対象に、アンケートなどを実施し、109事例を分析。今年度4月1日から施行された「障害者差別解消法」を踏まえた学校施設・設備の合理的配慮の提供について、留意点を示した。

留意点は、▽施設の計画・設計プロセスの構築▽合理的配慮と基礎的環境整備の検討▽校内環境のバリアフリー化▽発達や障害の状態、特性などに応じた配慮▽災害時等への対応▽交流および協同学習を支えるための配慮▽施設整備によらない創意工夫による対応――の7項目。

学校施設・設備における合理的配慮については、平成24年7月の中教審報告「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」で、調査研究や環境整備、データベース整備の必要性が示されていた。

公開されるデータベースの名称は「インクルーシブ教育システム構築支援学校施設データベース」(インクル学校施設DB=http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div11-shisetsu.html#projec)。対象となる校種や障害種、合理的配慮の観点、施設・設備の整備状況から、調査で得られた事例を検索できる。

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