馳プランで議論 教育再生実行会議が提言に向け

文科省で、会合の内容を報道陣に説明する馳文科相と座長を務める早稲田大学の鎌田薫総長
文科省で、会合の内容を報道陣に説明する馳文科相と座長を務める早稲田大学の鎌田薫総長

これまで示された提言の進ちょく状況について議論する政府の教育再生実行会議提言フォローアップ会合が4月5日、官邸内で開かれた。5月にまとめる予定の第9次提言に向け、チーム学校やコミュニティスクール(CS)を含む「次世代の学校・地域創生」プラン(馳プラン)や高大接続などについて意見交換した。

冒頭、安倍晋三首相は「提言の意図通りに教育現場で成果を上げているか、形骸化してないか、不断に検証しながら、改革の実をあげていくのが重要だ」と語った。

委員との自由討議では、馳プランに関して意見が相次いだ。

教員改革については「教員免許法を改正し、柔軟な運用により、社会の力を教育に活用するのが大事だ」との声があった。

その一方で、初任者研修では、「1年目の研修が最も重要。基本を踏まえた上で対応するべき」とした。

さらに「教員の待遇改善の必要性を世論に訴えるべきだ」との意見もあった。

先月、最終報告がまとまった高大接続改革についても話が及んだ。

知識の詰め込みから思考力の転換を図る新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」では、「改革の必要性や背景が教育関係者や保護者にあまり知られていないのではないか」との声が聞かれた。

加えて、大学入試改革を訴えた第4次提言にふれ、「趣旨を見失うことなく進めるべき。一部を大学の判断に任せるのも選択肢に含めるべきでは」との提案もあった。

同席していた馳文科相は、さまざまな積み残しが指摘されている大学入試改革に関して「実務上の詰めをした上で、スケジュール通り進めていきたい」との考えを示した。

今後は、4月中旬に教育再生実行会議を開き、第9次提言の素案について議論する見通しだ。

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