社会課題の把握や解決を評価観点に 社会科第8回WG

資質能力や評価の在り方を追究
資質能力や評価の在り方を追究

中教審初中教育分科会教育課程部会の社会、地理歴史、公民ワーキンググループ(WG)は、第8回の会合を4月6日、文科省で開いた。社会、地理歴史、公民で育むべき資質能力や資質能力の構造化のイメージ、評価の観点など、たたき台を踏まえて話し合った。

社会、地理歴史、公民で育むべき資質能力の整理では、▽個別の知識や技能(何を知っているか、何ができるか)▽思考力、判断力、表現力(知っている、できることをどう使うか)▽学びに向かう力、人間性(どのように社会、世界と関わりよりよい人生を送るか)――に応じた、それぞれの要素を示した。

中学校社会科の歴史的分野では、個別の知識や技能として「各時代の特色を踏まえた我が国の歴史の大きな流れ」「直接的な関わりや間接的な影響を及ぼす世界の歴史を含んだ理解」を明示。

思考、判断、表現力では「社会的事象の歴史的な見方や考え方を用いて事象の特色や相互の関連を多面的、多角的に考察する力」「歴史に見られる諸課題について、複数の立場や意見を踏まえて選択、判断する力」を挙げる。

学びに向かう力、人間性では、「歴史上の諸事象や身近な地域の歴史、他民族の文化や生活に関する社会的事象について主体的に調べ分かろうとする態度」とする。

社会、地理歴史、公民の評価観点では、▽知識、理解、技能▽思考、判断、表現▽主体的に学習に取り組む態度――の3観点ごとに要素を提示。

思考、判断、表現では、「社会的な見方や考え方を用い、社会的事象の様子や仕組みなどを見いだし、社会の在り方や社会的事象の意味や意義、特色や相互の関連を考察している」「社会的な見方や考え方を用いて、社会に見られる課題を把握し、その解決に向けて構想している」を指摘。

主体的に学習に取り組む態度では、「学習対象の社会や社会事象について主体的に調べ、分かろうとしている」などとし、問いや追究の見通し、振り返りや学びの意味に気付いているか、という要素を含んだ観点を明らかにした。

委員からは、「国家社会の形成者としての資質能力について、それぞれの力の育成がどのように育まれるかの関係が明示されると良い」「観点別評価は各観点を独立して評価するものではなく、相互の観点を関連付けながら見取るもの。相互関連の関係性を明示した方がよい」「態度を行動にまでつなげていくための評価観点の在り方」といった意見が出ていた。

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