気軽に相談できる雰囲気と保護者 小・中で大きな差

小・中学校の保護者の半数以上が、学校に気軽に相談する雰囲気があると答えているのが、(公社)日本PTA全国協議会の「教育に関する保護者の意識調査報告書」で分かった。ただ小・中学校で大きな差が出た。また災害時に学校外にいる子どもの避難行動を共通理解している保護者は約4割で、半数を下回った。

調査は昨年9月28日から10月31日まで行われ、全国の小学校5年生と中学校2年生の保護者約5千人から回答を得た。

家庭と学校の関係に関する調査項目では、気軽に相談する雰囲気があると回答したのは51.1%で、昨年度より1.3ポイント減となった。小・中学校別では、小学校が57.3%で、中学校と比較すると、小学校のほうが12ポイント高かった。

その一方で、小中合わせて、相談にのってもらうのに気が引けるなどの否定的な回答を合計すると26.2%で、全体の4分の1を超えていた。一部の保護者にとっては、閉じられた学校のイメージが払拭できない状況がかいまみられた。

災害発生時に学校外にいる子どもの避難行動について、共通理解していないとの回答は、全体で59.4%だった。

学校の対処や児童生徒の避難行動を理解しているとの回答は61.0%で半数を超えた。前年度比2.2ポイント増だった。ただ、34.1%の保護者は理解していない状況であり、課題が大きかった。これを小・中学校別でみると、大きな差がみられた。小学校では72.3%が理解していると回答したのに対して、中学校は48.9%で、差が大きく開いていた。

このほか、いじめに関する調査項目も設けられている。学校の対応が「十分」と「ある程度してくれると思う」の回答を合わせると67.4%で、前年度比1.4ポイントの減。さらに、どの段階で学校からの連絡がほしいかを被害者、加害者別で調べたところ(複数回答)、最も多かったのが「いじめがあるのでないかと疑った段階」であった。被害者の場合は73.2%、加害者の場合は69.1%となった。

調査に携わった松田素行文教大学教授は、相談をめぐる雰囲気で、小・中学校で大きな差がでた実態について、「中学校は小学校と比較して心理的に遠い存在に感じられているのでは」としている。

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