問題投稿検知し通知 千葉県柏市がLINEいじめ対策

監視アプリによる通知などの概念図
監視アプリによる通知などの概念図

千葉県柏市教委は、スマホによる子どもたちのインターネットトラブルやネットいじめなどを防止し、問題を啓発するために、4月から、同市立・県立・私立中学校17校で、監視アプリを使った実証実験を開始した。希望する新1年生と保護者のスマホに同アプリを入れると、LINEなどの交流メッセージから、いじめや犯罪に進展しそうな登録単語を抜き出し、保護者に通知する。スマホ利用率が増加する中学校1年生とその保護者に意識付けを図り、親子間のコミュニケーション向上も図るねらい。

実験は7月20日までの期間で実施。これまで全実証校内の40組がアプリを活用している。同市教委が継続的に進める子どものネット利用やトラブル状況調査を踏まえ、スマホ所持が高まる入学時に焦点化した。新しい人間関係ができ、交流が盛んになる時期との理由もある。

アプリは、エースチャイルド㈱開発のSNS監視サービスアプリ「Filii」。いじめにつながりそうな「ばか」「死ね」「うざい」や、援助交際に使われる隠語など約2万語を登録。生徒のSNS交流の中で関連ワードが投稿されると検知し、保護者のスマホに通知する。通知は、プライバシーを考慮して、原文でなく、日時や交流対象、注目単語を示す。危険度も色別に3段階で表す。

同市教委は、長年、子どもたちのネット利用実態調査やサイバーパトロール、情報モラル教育に尽力。ネット型非行には、非行経験がない子どもでも、自分の意思とは関係なく巻き込まれる場合があると警鐘。子どもにスマホを持たせる保護者の協力が重要だと強調する。

現在までに検知された問題ワードはない。問題が通知された際は、まず、親子間でしっかり状況を受け止め、話し合いを深めた上で、市の少年補導センターなどに相談してほしいとしている。

実験期間中、同アプリの利用は無料だが、期間終了以降も継続を希望する親子は、有償で利用が可能。

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