都の教師志望学生に冊子 課題克服で助言など盛り込む

平成28年度版「小学校教職課程学生ハンドブック」
平成28年度版「小学校教職課程学生ハンドブック」

都教委は、小学校教師の資質能力を計画的に高めるため、教師志望の学生に向けた今年度版「小学校教職課程学生ハンドブック」を発行した。教師に必要な資質能力を身に付けるために、大学の養成課程で学んでおきたい内容を具体的に明示。教職で役立つ「学校の1日」「教育実習でぶつかった壁と対応策」といった経験豊かなベテランや若手の教師からのアドバイスを盛り込んでいる。

ハンドブックは、▽教師の魅力や使命とは何か▽学校の1日、1年▽教師の在り方▽教科の実践的指導力▽教育実習までに身に付けること▽採用選考に向けて▽都の子どもの学力や体力――を項目別に示す。

学校の1日の流れを視覚的に見やすく示し、職務の要点や中身を記載。「朝の会」では、▽朝食は食べているか▽服装は乱れていないかなど、児童の健康観察を行う機会にするといったポイントを挙げる。

教師として必要な教養では、「社会人としての常識や教養とともに、生涯を通じて学び続ける学習者としての態度を身に付ける」を指摘。教材研究と解釈、授業づくりでは、「児童生徒の実態を踏まえ、教材を十分に吟味して学習指導案を作成したり資料などを準備したりする。一連の作業に深まりや広がりをもたせるのが教師自身の知識と創造力になる」と助言する。

「教育実習でぶつかった壁とその対応」では、「児童を説諭できずに悩んだ。子どもの立場で考える中でよい対応が見えてきた」「授業がうまくいかないため、ビデオに収録して客観的に自分を見るようにした」「指導教師が忙しいときは事前に聞きたい点をまとめておく」といった、若手の先輩教師からワンポイントアドバイス。

言語活動の充実やアクティブ・ラーニングなど、注目したい教育課題やキーワードも取り上げ、解説を加えている。

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