自転車運転の加害など啓発 京都府教委が指導冊子配布

自転車はときに走る凶器と化す
自転車はときに走る凶器と化す

京都府教委は、児童生徒の自転車安全運転教育に生かすための効果的な指導冊子「自転車セーフティーガイダンス~自転車交通安全教育指導実践資料」を作成。京都市を除く府内の全公私立小・中・高校、特別支援学校に配布した。自転車運転の「ルールやマナー」「加害の危険性」を当事者意識をもって学べる内容となっているのが特徴。文科省の自転車交通安全DVD教材や府警の自転車交通安全資料と併用する中で、運転の危険性を疑似体験しながら学習を深められる。

冊子は、小・中・高校ごとに用意。学校種ごとの各種教育活動に位置付けた事例を載せ、学校で効果的な自転車交通安全教育が進められる構成になっている。自転車に乗って走るときのルールとマナー、加害の危険を指導の柱に、子どもの発達に沿って系統的に考え、学んでいける内容を重視している。

小学校中学年では、特別活動での実践を想定し、「交差点などで止まる、見る、確かめる」といった安全確認とルールの大切さの学習を示す。高校のホームルーム活動を生かした例では、「交通事故、私が起こすとどうなるの」と題した指導案を提示。生徒が自転車運転で加害者になる可能性やその際の責任について、さまざまな資料から啓発と危険認識を深められるようにしている。

加えて、文科省作成の「子どもを事件・自己災害から守るためにできることは」「安全な通学を考える」といったDVD教材を併用した事例も挙げている。

DVD動画で、さまざまな路上場面の運転を視聴しながら、冊子では、一時停止をしなかった場合の危険性を問い掛け、再度、動画で結果を確認するといった複数資料の活用例も示している。

教師が資料活用と展開を工夫する中で、子どもが自転車運転の危険と安全を疑似体験し、確かな啓発を図る授業を実現できる。

冊子はA4判で、小学校版13ページ、中高校版9ページ。

関連記事