どんな人もできる被災者支援 希望者に心得冊子無償で

支援冊子「被災者の心を支えるために」
支援冊子「被災者の心を支えるために」

国際NGOの(公財)プラン・ジャパンは、被災者支援に関わる学校教職員などの関係者に向けた支援冊子「被災者の心を支えるために~地域で支援活動をする人の心得」を、希望者に無償で配布する。熊本県や大分県での地震からの復興に生かしてほしいと願っている。

冊子は、世界保健機関が心のケア活動の指針として発表した「心理的応急処置(サイコロジカルファーストエイド)~現場の支援者ガイド」を、日本の支援活動向けに編集したもの。東日本大震災に際して、心理士などの協力を得ながら、(独)国立精神・神経医療研究センターが監訳、ケア宮城とプラン・ジャパンが翻訳を担って作成した。これまでに学童保育、心理士、NPOやNGO、行政関係者を中心に3万3千部を配布している。

心理専門家ではない全ての人々ができる被災者の心の支え方を示しているのが特徴。これまでの心のケア支援活動では、心理の専門家が被災者の体験を聞き出すデブリーフィングという手法が主流。しかし、この冊子では、学校教員や保育士といった被災者を取り巻くさまざまな人々が、少しの心理的配慮や気遣いで被災者の心を大きく支えられるとの考え方を踏まえた視点を挙げている。被災者との関わり方や支援で配慮するべきポイントと具体例も解説している。

良い働きかけや発言例では、「プライバシーを尊重し、原則的に人の秘密を守る」「忍耐強く冷静にふるまう」「家屋の損失や大切な人の死などに対し『本当に大変でしたね』などと、被災者の気持ちや話に共感を示す」「相手の力と努力を認めてほめる」「沈黙も受け入れる」を挙げる。

発言や行動で避けたいのは、「被災者の行動や感じ方について、『そんな風に思ってはいけない』などの価値判断をしない」「専門的すぎる言葉は使わない」「自分自身の悩みを話さない」「できない約束や気休めは言わない」を指摘する。

5冊以上から配布を受け付ける。申し込みから到着までは1週間程度必要。希望者は名前、送付先住所、電話番号、希望冊子数を伝えて申し込む。
申し込み、詳細は、(公財)プラン・ジャパン・コミュニケーション部/℡03-5481-0030、Eメール=library@plan-japan.org

関連記事