知識や技能だけの評価は避けるべき 生活科、総合WG

中教審初中教育分科会教育課程部会の生活科・総合的な学習ワーキンググループ(WG)が4月25日、文科省で第7回会合を開いた。資質・能力の3つの柱に沿った生活科、総合的な学習で育成すべき資質能力や評価の観点などの案を議論した。生活科では、生活体験からの気付きを重んじる中で、特定の知識や技能が身に付いたかだけで判断する評価は避けるべきなどの意見が出た。総合的な学習では、横断的、探究的な学びを重ねるだけでなく、社会の形成者としての自覚と参画の態度をさらに育むものにする必要性などが示された。

生活科の特質に応じて育まれる見方や考え方での案では、「身近な人々、社会及び自然を自分との関わりで捉え、比較、分類、関連づけ、工夫、試行、予測するなどを通して自分自身や自分の生活について考える」を指摘。

その上で、3つの観点に応じた評価の視点として、▽活動や体験過程で自分自身や身近な人、社会や自然の特徴や良さ、関係性に気付いている。生活に必要な習慣や技能を身に付けている(気付き、習慣や技能)▽生活科の特質に応じて育まれる見方や考え方を生かし、体験や活動を行うことで自分自身や自分の生活について考え表現している(思考、判断、表現)▽身近な人々、社会、自然に自ら働きかけ、自立し生活を豊かにするよう自信をもって進んで行動する(主体的学習態度)という案が示された。

委員からは、生活体験からの気付きを重んじる中で、特定の知識や技能が身に付いたかだけで判断する評価は避けるべきなどの意見が出た。

総合的な学習では、発達段階に応じた同学習の見方や考え方、育成すべき資質能力の案などを検討。

高校では、総合的な学習と「理数探究(仮称)」「情報科」といった新たな共通必履修科目との関係を踏まえ、探究する能力を育むための総仕上げとしての在り方をどうするかという論点で意見が交わされた。

委員からは、「理数探究は、理数への進路や学習の方向性を明確にする中で探究を深めていくのに対し、総合的な学習は、学びの範囲を広い内容で捉え、学際的な学びの中で各自の探究と方向性を見いだす。このような違いで捉えていけばよいのでは」などとの意見が出ていた。

これまでの総合的な学習の課題克服として、横断的、探究的な学びを重ねるだけでなく、社会の形成者としての自覚と参画の態度をしっかり育んでいくものにする必要性も述べられた。

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