小学校の昆虫採集で生かせる冊子 「目」の分類で解説

(公財)東京動物園協会は、昆虫採集や調べ学習で有効利用できる冊子「『まほうのシート』でかんたん!虫の名前調べ」を作成。希望する全国の学校や教員に無料で提供する。捕った昆虫を調べる際に有効な「目」ごとの分類イラストとそれぞれの体の特徴が記されている。校庭の自然探索や指導のポイントも載っており、学びが深められる。

野外教育で子どもたちが捕獲したさまざまな昆虫の名前や調べ方が分からず悩んでいるという教員の声を受け、この冊子は完成した。区分に使われる「目」に沿って、校庭など身近な自然で見られる11目の昆虫の見分け方を、体の特徴と合わせてイラストと文章で説明している。

例えば、バッタやコオロギの仲間は「バッタ目」。体の特徴では、「太くて長い後ろ足」、顔に「噛む口」がある点を指摘。分かりやすい判断ポイントを挙げる。図鑑では、昆虫を「目」に応じて分類、掲載しているので、さらなる調べ学習にも有効活用できる。

昆虫の特性点として、足が6本、頭、胸、腹に区分されるとの構造も解説。見分けにくいナナフシや幼虫の区分例も取り上げ、深い観察眼を持つための分かりやすい助言を多数盛り込んでいる。

身近な自然として「校庭」を舞台にした観察事例も加える。四季に応じた花には多様なチョウが集まる。温度や湿度が一定に保たれる石の下や落ち葉は虫たちの格好の住みかやえさ場になっていると、目を付けるべき探索のコツを伝える。

網を使わずにたくさんの虫が捕れる「ペットボトルカップ」利用の知恵も掲載。ペットボトルカップを半分に切断して底側を使用。切り口にビニールテープを貼ってできる簡単なもの。虫にカップをかぶせ、側面をよじ登る所を捕らえるシンプルで有効な方法を示している。

同冊子は、同協会が毎夏に実施する「授業に生かせる動物園・水族園講座」から生まれた。小学校教員を対象に有意義な野外、自然観察教育を実現するため、都立の動物園、水族園の専門家が学校教育に生きるフィールドワークや学びの視点をアドバイスする。

上野動物園では▽小6理科「食べる」「消化」=8月2日▽動物園で学ぶ理科、国語=8月3、4日。多摩動物公園では▽小3理科「昆虫の見方、飼い方」=8月1日▽小4理科「動物の骨格と筋肉」=8月5日。井の頭自然文化園では▽骨から調べる動物の体とくらし=7月26日▽モルモット、メダカの飼育=7月27日。葛西臨海水族園では▽干潟を体験「環境と生き物を知る」8月3、4日が行われる。

参加費は無料。6月18日までに各園にFAX(上野動物園03(3821)2493、多摩動物公園042(593)4351、井の頭自然文化園0422(46)1906、葛西臨海水族園03(3869)5155)で申し込む。

関連記事