公民的とは何か 将来につながる教育内容の見直しを

資質・能力や教育内容の見直しについて議論された
資質・能力や教育内容の見直しについて議論された

文科省は4月27日、中教審初中教育分科会教育課程部会社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(WG)の第11回会合を開いた。資質・能力の3つの柱に沿った社会科・地理歴史科・公民科で育成すべき資質・能力やその育成に向けた教育内容の見直しなどについて意見が出た。

たたき台では、社会科で養う資質・能力を「公民的な資質・能力」とし、地理歴史科、公民科で養う資質・能力は「公民としての資質・能力」とされている。

「公民的な資質・能力」とは、グローバル化する国際社会に主体的に生きる、平和で民主的な国家および社会の形成者を目指すもの。「公民としての資質・能力」とは、それを発展させて、選挙権を有する18歳に求められるグローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家および社会の有為な形成者に必要な公民としてのそれである。

これらの資質・能力を3つの柱に沿って育成していく。

これに対して複数の委員から「公民的な」と「公民としての」との使い分けは必要なのかという疑問が出された。

また教育内容に対しては、グローバル化、持続可能な社会の構築、情報化等による産業構造の変化など、将来につながる現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しを図る必要があるとした。

高校で新必履修科目「歴史総合(仮称)」が設置されるのを受け、委員からは「他の教科が疎かになるのではないか」との懸念が示された。

矢吹香月岡山県消費生活センター消費者教育コーディネーターは「情報化社会の進展によって自分の生活がどう変わったのか、社会とどのようなつながりがあるのかを、児童生徒に考えてもらう取り組みが大切」と述べた。

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