小学生がプログラミング楽しく経験 全国の会場で

教え教わりながら学びを深めた
教え教わりながら学びを深めた

(一社)みんなのコード(利根川裕太代表理事)は、全国約100カ所の会場をインターネットで結び、小学生へのプログラミング体験を行う「Hour of Code Japan」イベントを5月5日に開いた。参加者は全会場合わせて約1万人に上った。東京会場は港区の日本マイクロソフトで実施。小学生約200人が集い、子ども向け教材を使って簡単なプログラミングを学んだ。ヒト型ロボット「Pepper」も登場し、多様な分野で活用されているプログラミング技術への理解を、笑顔いっぱいの中で深めた。

活動では、ゲーム感覚で体験できる子ども向けオンライン教材「Code studio」を使用。コードを組み合わせて入力すると、すぐに画面で動きを確認できるので、子どもたちにプログラミングの面白さや興味を効果的に深めさせていける。

学年に応じて複数の内容に取り組み、経験をもつ子が分からない子に教えながら、タブレット端末やノートPCの画面を見つめた。

「ANGRY BIRDS」は、餌に向かって鳥のキャラクターが進む道筋を予想して指示を入力。項目は「前に進む」「左または右に曲がる」とシンプル。場面をクリアするたびに難易度が上がっていく。主に低学年の子どもたちが取り組み、サポートスタッフの助けを借りながら、「クリアできた」などと歓声を上げた。

中・高学年の子どもたちは、「MINECRAFT」などに熱中。「ブロックを積み家を建てる」「草原に散らばった羊の毛を刈る」など、多様な課題に応える。ANGRY BIRDSに比べてシチュエーションと動作項目は複雑。子どもたちは場面を見定めながら、課題達成に必要な動作を判断し、作業を進めていった。

プログラミングに親しんだ後は、会場にPepperが登場。「ペッパーズ」と称した芸人とのコンビでコントを披露。

Pepperは、「面白い一発ギャグやってみろ」などと相方に厳しい要求を次々に投げ掛ける。さらに、顔に内蔵されたカメラで会場の子どもたちを撮影。「今のギャグで笑っていないやつ。顔覚えたからな」と凄むジョークで笑いを誘っていた。子どもたちは、人との会話ややりとりを巧みにこなすロボットに感心しながら、その技術にプログラミングが生かされている点を理解していった。

利根川代表理事は、「今日、みんなが学んだプログラミングは、ゲームだけでなく、自動販売機や信号機など、社会のあらゆる場面で活用されている。勉強した内容を学校の友達にも伝えてあげてほしい」などと励ましていた。

みんなのコードは「日本の将来を担う子どもたちにプログラミング体験を」との願いを込め、当日の催しを実施。各地の会場をニコニコ生放送でつなぎ、互いの活動を共有し合った。アメリカの非営利活動法人Code.orgが進める世界的なプログラミング教育推進活動「Hour of Code」に賛同し、学校でのプログラミング教育支援や指導者研修などを行っている。

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