盛り込みすぎの内容に懸念の声 教育課程部会

学校段階別に育成すべき資質・能力について議論された
学校段階別に育成すべき資質・能力について議論された

文科省は5月10日、中教審初中分科会教育課程企画特別部会の第16回会合を開き、小・中・高校の各学校段階を通した教育の検討を行い、資質・能力の育成とアクティブ・ラーニングの視点との関係についてたたき台案をもとに議論した。委員から「盛り込みすぎで重点が分からない」と懸念する声があった。

幼児教育では「健康な心と体」「自立心」「協同性」などの10の資質・能力の育成を求めた。小学校は主に日常生活から身近な社会生活を送るにあたり、必要となる資質・能力。中学校では主に生涯にわたる社会生活の基盤となる資質・能力。高校では主に生涯にわたる社会生活やより主体的な社会参画、その後の専門的な学習のために必要となる資質・能力の育成が求められた。

これらについて「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力、人間性」の3つの柱に沿って検討された。

委員からは「育成すべき資質・能力と教育目標との関係が見通せるような説明が必要」との意見があった。

アクティブ・ラーニングに関しては、▽生きて働く知識・技能の習得▽未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成▽学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性の涵養――の3つの視点を提示した。

牧田秀昭福井県教育研究所調査研究部長は「盛り込みすぎて、何もかもやらなければならないというイメージが拭いきれない。カリキュラムのどこに重点を置くのか示していくべき」と述べた。

会合では、小学校・高校の学習指導要領・総則の改善のイメージについても議論されたが、中学校の議論がなかった理由に関して文科省の担当者は「中学校部会の回数が少ない」と説明し、今後、時機を見て検討していく意向を示した。

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