受け入れ体制に課題も 職業教育で議論

実践的な職業教育を求め議論された
実践的な職業教育を求め議論された

中教審は文科省で5月10日、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する特別部会の第16回会合を開いた。職業教育を通して育成すべき力や職業教育の課題について議論した。

今後の学校での職業教育について、座学や理論の教育だけではなく、実践的な専門性を身に付けると同時に、変化に対応する能力や生涯にわたり学び続ける力を備えた人材を育成していく意向を示した。

千葉茂日本工学院専門学校長は「プロフェッショナルな教育を求める人たちのために、実習環境の充実に力を入れるべきだ」と述べた。

現在、大学での職業教育は、制度上で明確な位置付けがされていない。各大学の判断に委ねるだけでは、職業の多様化などに十分な対応ができない。そこで、実践的な職業教育に最適化した高等教育機関の設置が効果的とされた。

高等教育機関の入学者選抜では、実務経験や保有資格、技能検定での成績等を積極的に考慮し、意欲・能力・適性等を多面的・総合的に評価するとあるが、これに対して委員からは「他の高等機関を卒業してからの入学、職業を経験してからの入学など、どのような人を受け入れるか明確化する必要がある」との課題が示された。

また新たな機関の名称に関して、高校では普通科と専門での差別化が行われているが、専門教育を行っている大学での差別化は難しく、「専門職業」や「専門職」など、どのような名称にするのか意見が交わされた。

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