防災出前授業で自然災害の理解と対応力育む 福井県

福井県では、県内や各地で頻発する大地震や土砂災害などへの啓発活動を行う。小学生を対象にした防災教育の出前授業や小・中学生の絵画、作文コンクールの展示会を実施。今年度は、福井市立大安寺小学校を皮切りに県内20校での開催を予定。展示会は6月6~10日まで、同県庁ホールで開く。

授業は、平成16年に起きた福井豪雨や25年の台風18号による豪雨被害で、県内約1万1700カ所が土砂災害警戒区域に指定されたのを踏まえ、小学生から、自然災害への正しい心構えや対応力を育むのがねらい。

県土木部や砂防ボランティア協会などの職員が小学校に出張。▽土砂災害、洪水、津波のメカニズム▽砂防堤防などの身近な対策施設▽ハザードマップの見方や情報入手の方法――を、スライドや動画を使って分かりやすく解説する。時間は45分程度。

小学校5年生理科の単元「流れる水のはたらき」「天気の変化」のほか、同学年社会の単元「自然災害を防ぐ」の学習として位置付けられる。総合的な学習や防災教育としても活用できる。

授業を受けた児童は、「家で家族と避難場所について話す機会がもてた」「危ない場所を調べたり、気象情報に気を付けたりする意識や行動が高まった。土砂災害への備えをしておきたい」と述べ、正しい防災知識と対応力の育成に役立っている。

同展示会も、児童生徒に土砂災害の怖さや防止の視点を理解してもらえるよう実施。昨年は、砂防ダムの機能や崖の近くに建つ家の早期避難を呼び掛けるポスターが最優秀賞などに選ばれた。作文は、過去に県内で起きた大きな土砂災害被害を保護者から聞き、注意したい点をまとめた作品が受賞した。

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