小学校でのプログラミング教育 有識者会議が初会合

初会合が開かれた有識者会議
初会合が開かれた有識者会議

文科省は5月13日、次期学習指導要領で、小学校でのプログラミング教育必修化を検討する「小学校段階における理論的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」(主査・堀田龍也東北大学大学院教授)の初会合を開いた。そこには、AIなどが社会や仕事を変えていくのが見通される中で、論理的で深い学びを実現するためには、小学校段階でのプログラミング教育が重要との認識がある。

具体的には、▽学校教育として実施するプログラミング教育の意義▽どのようなICT環境が最低限求められるのか▽日本のカリキュラムに合った教材開発▽どのような教科でどのように実施すればよいのか――などを検討する。

このほか、委員などからのヒアリングも行われた。AIを研究している松尾豊東京大学大学院特任准教授は、人工知能の学習方法であるディープラーニングの重要性を訴える。

ディープラーニングを構築するには「数理的な考えが重要」として、微積分やGPU(Graphics Processing Unit)というプロセッサーなどの知識が必要だと語る。

こうした人材を育成するためには「小学校段階で人工知能を使いこなせるための教育が必要になる」と述べる。

公立学校でのプログラミング教育を推進しているみんなのコードの利根川裕太代表理事は、これまでの活動を説明した上で、AIや車の自動運転などの発達で、「将来はさまざまな職業がコンピュータにとってかわられる。こうした状況を防ぐには、小学校段階でプログラミング教育の学習機会を設け、ICT関連の知識を身に付ける必要がある」と話す。

4月19日に開かれた政府の産業競争力会議では、AIやロボットの普及などによる「第4次産業革命」に対応する必要があると指摘。そのために「情報活用能力を備えた創造性に富んだ人材の育成が急務」として、小学校から研究者までの体系的な人材プログラムの必要性を求めた。平成32年度から小学校のプログラミング教育の必修化などが提案された。