プログラミング「で」学ぶ 小学校段階で重要

有識者がそれぞれの立場から多様な意見を述べた
有識者がそれぞれの立場から多様な意見を述べた

文科省は5月19日、次期学習指導要領で検討されている小学校でのプログラミング教育について「小学校段階における理論的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」の第2回会合を開いた。各委員によるプレゼンテーションが行われ、小学校段階でのプログラミング教育の重要性が述べられた。

兼宗進大阪電気通信大学工学部教授は「プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学ぶのが大切」と語った。

検討内容は、▽学校教育として実施するプログラミング教育の意義▽小学校教育における具体的な実施の在り方▽プログラミング教育を通して育成すべき資質・能力▽効果的なプログラミング教育を実現する教材の開発――など。

取りまとめに向け、委員からはさまざまな意見が出た。

株式会社CA Tech Kidsの上野朝大代表取締役社長は「子どもたちの間に新しい格差を生まないよう、学校で何をしていく必要があるのかを議論すべき」とし「小学校でのプログラミング教育は子どもたちが楽しいと思うところまででよいのでは」と述べた。

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションの礒津政明代表取締役社長からは「性別や年代に合わせた教材を開発していきたい」「プログラミング教育はグループワークやアクティブ・ラーニングに適している。プログラミングによって動くものは子どもたちの興味を引く。好奇心を育てたい」との意見も。

一般社団法人みんなのコードの利根川裕太代表理事は「他教科の単元で学ぶのではなく、プログラミングをひとつの単元として進めていく必要がある」と話した。

小川雅裕神奈川県横浜市立戸部小学校主幹教諭は、総合的な学習の時間との連携について、(1)身近な生活との関わりの中で、情報分野での学習課題を設定し問題を解決する(2)地域の問題を解決し、プログラミングソフトの使用による発表を行っていく――の2つが、今すぐにでも学校現場でできる取り組みと述べた。

兼宗教授は「プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学ぶのが大切。子どもたちが普段触れているプログラムの裏側を自分たちで気付いていけるようにしたらいいのではないか」と訴えた。さらに「本格的には中学校で学ぶ。その前に、小学校卒業時に足並みをどれくらいそろえていけるのか」と子どもたちの能力格差に懸念を示した。

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