総合と探究は科目内容が曖昧 高校新設教科で意見

高校の地歴・公民科新科目について議論された
高校の地歴・公民科新科目について議論された

中教審初中教育分科会教育課程部会は文科省で5月18日、「高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム」の第4回会合を開き、科目構成の見直しや選択科目についてたたき台案をもとに議論した。

新必履修科目と新選択科目が示されたが、これに対して委員からは「総合科目と探究科目の違いがわかりづらい。科目内容が曖昧」との意見が出た。

地理歴史科では必履修科目として「地理総合(仮称)」と「歴史総合(仮称)」が新設される。「地理総合(仮称)」での新選択科目は「地理探究(仮称)」、「歴史総合(仮称)」は「日本史探究(仮称)」「世界史探究(仮称)」とされた。

公民科の新必履修科目は「公共(仮称)」、新選択科目として「倫理(仮称)」「政治・経済(仮称)」を設置。

新科目には「総合」と「探究」の言葉が使われている。これについて委員は「総合科目と探究科目の違いがわかりづらい」と指摘。

「歴史総合(仮称)」に関しては「歴史そのものを教えるのか、歴史を通して現代社会の課題を学ぶのか、科目内容が曖昧」との意見が出た。

「政治・経済(仮称)」では「現代日本の政治や経済の諸課題について、その解決に向けて探究する」と示されているが、委員からは「抽象的でわかりにくい」との声が上がった。

高校地理歴史科で育むべき資質・能力としては、(1)日本および世界の展開と生活・文化の地域特色を理解し、調査や資料から社会的事象に関する情報を効果的に調べまとめる技能の習得(2)地理歴史に関わる諸事象の意味や意義、特色などを考察する力、課題解決に向け構想する力を養い、考察・構想した内容を説明・議論する力の習得(3)主体的に学ぶ態度や学習課題への意欲的な態度の育成。日本国民としての自覚や国土への愛情、他国を尊重する大切さを知る――の3つが挙げられた。

公民科では、(1)倫理、政治、経済等の理解や調査・資料から社会的事象などの情報を調べまとめる技能の習得(2)現代の諸課題を考察・構想する力、考察内容を議論する力の育成(3)諸課題を主体的に解決する態度の育成。自国を愛し平和や繁栄をはかり、各国民で協力し合う大切さの自覚――の3つ。

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