学校現場にクラウドを導入 総務省がガイドブック

ネット環境導入に参考となるガイドブック
ネット環境導入に参考となるガイドブック

総務省はこのほど、学校や教委がクラウドをはじめとする教育ICT環境を導入するにあたり、参考資料となるガイドブック「教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016」を公表した。クラウドなどの導入に関して、学校や教委が抱える課題を挙げ、それらに対応していく形でプロセスを明示。協働学習やテレビ会議システムといった活用例も盛り込んだ内容となっている。

ガイドブックは、教委の教育ICT担当者や校長、情報主任、ICT支援員、自治体の情報政策担当者などに向けたもの。作成にあたり同省は、全国の自治体や学校にアンケートやヒアリングを実施。課題を明らかにし、その解決策をベースに編集した。

クラウドの導入については、プロセスを「準備・計画・調達・運用」の4段階に分け、段階ごとに留意点を掲載。情報セキュリティの手続きについてもまとめている。

自治体や学校におけるクラウドの活用事例も掲載。▽協働学習支援ツールで児童が互いの作品を評価し合い、コミュニケーションの活発化やモチベーションの向上につながった事例(福島県)▽プログラミング学習でテレビ会議システムを活用し、専門家と生徒がリアルタイムで講義や助言を受ける事例(佐賀県)――などが収載されている。

環境構築のための調達や情報セキュリティに関する技術的な内容は別冊にまとめた。

このガイドブックは、同省の平成27年度「教育現場におけるクラウドを中心としたICT環境構築に係る調査研究」事業の一環として、これまでの成果をまとめたもの。同省は26年度から、学校・家庭などをつなぎ、さまざまな教育コンテンツを利用できる低コストの「教育クラウド・プラットフォーム」の実証を行っている。

ガイドブックと別冊は、同省サイトで閲覧できる。

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